10分遅れのショー開始にも深い意味が!マジシャンの最強心理術
タイトルからもわかるとおり、『マジシャンだけが知っている最強の心理戦略』(スティーブ・コーエン著、宮原育子訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者はプロのマジシャン。
その心理戦略を明かした本書は、人前で自信とカリスマ性をフルに発揮できるようになることを目的として書かれています。
つまり、マジシャンならではのスキルを、ビジネスに活かしてしまおうという大胆な発想。
「時間」に焦点を当てた、「カリスマは『時間』をあやつる」をクローズアップしてみます。
■ゆっくり話して動くことが重要!
話すときに勢い込む人がいますが、人が1分間に受け入れられる情報量には限界があるのだと著者。
情報を詰め込みすぎても、相手は少ししか理解できないもの。こちらにとってはわかりきったことでも、受け手には初めてのこと。
彼らの頭脳が新しい刺激を処理するには余分に時間がかかるので、普段よりゆっくり話したり行動したりする配慮が重要だといいます。
ゆっくり話して動くことのもうひとつのメリットは、自信に満ちて見えること。
ゆっくり話せば、相手は「重要なことを話しているのだ」と考えるもの。じっくり聴いてみる価値があると感じるわけです。