30代の失敗はエクササイズと一緒!実は「脳の個性」を作る要素
『英雄の書』(黒川伊保子著、ポプラ社)とは、ずいぶんと勇ましいタイトルですよね。
「英雄」というと、唐突な印象を受ける人もいるかもしれませんね。本書では、「英雄」という言葉は、自らの人生を自らの力で生き抜く、勇気と好奇心を兼ね備えた者のたとえとして使われています。
脳科学の大家である黒川さんによる本書には、これからの時代を生き抜く、ビジネスマンにも、OLにも、学生にも、子育て中の母親にも、ビシバシ響く言葉が詰まっています。
「時代は変わった」と黒川さんは宣告します。夢を語るものがもてはやされ、「空気を読む」ことがよしとされた時代は2013年に終わったと。
たしかに、いままでの価値観や揺るがないと思っていたものが覆される時代ですよね。では、私たちはどうすれば自分の人生を自分のものとして生きていくことができるのでしょうか。
■30代は失敗を怖れなくていい
みなさんは失敗を怖れますか?
もし怖れるとしたら、なぜでしょうか。「失敗したら、もう取り返しがつかない」と思っているからですか?だとしたら、まずその設定を次のように変えてしまいましょう。「失敗は自分のものがたりをドラマティックに盛り上げてくれるイベントである」