ランニングするなら「3~5kmを週2回」が最も健康にいい理由
■ランニングで関節炎のリスク減も
また、ランナーは膝などの関節を痛めたり、腰を痛めたりすることが多いと思われていますが、3~5kmを週2回程度のランニングなら、これらのリスクも低くなることがわかったそうです。
さらに、このメタ分析研究を率いたチップ・ラヴィ医学博士によると、週6マイル(約9.6km)より長く走った場合、健康上の利点は増えないばかりか、もっとも長い距離を走る人たちのグループの健康状態は、むしろ悪化するというのです。
ちなみに、週20マイル(約32km)走るランナーを調べたところ、心臓血管系は健康であったものの、怪我、心不全、死亡のリスクが高まりました。
ラヴィ医学博士は、リスクは非常に小さなものであるため、長距離ランナーを怖がらせるつもりはないし、マラソンイベントに警告する気もないといいます。ただし、厳しいトレーニングをしているランナーに対しては、医師に相談することを勧めています。
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この研究からは、ランニングから恩恵を受けるには、長い距離を走ればいいわけではないということがわかります。
「長距離をなかなか走れず、ランナーとして恥ずかしいんじゃないか」と思っている人は、実は体にいいことをしているのです。