日本人は損したくない!だから「最安値から3番目」を選びがち?
「景気はいいですか?」
「儲かっていますか?」
関西では、こんなセリフをあいさつ代わりに交わしているという話、よく聞きますよね。
でも返事は決まって「いやー、全然です」とか「ボチボチです」というもので、「景気、いいですね!」なんて、それこそ景気のいい答えが返ってくることはほとんどありません。
でも、それはなぜなんでしょうか……?
そんな謎を解明してくれるのが、髙橋秀実さんの『損したくないニッポン人』(講談社)。
「損したくない」というフレーズに思わず「わかる~!」と反応してしまいませんか?
いつから日本人は、「損したくない病」に支配されるようになったのでしょうか? 節約、通販、ママ友ランチ、不動産、リスクヘッジ、結婚などなど、縦横無尽に「損したくないニッポン人」に迫っていく本書から、お金にまつわる「損したくないニッポン人」の心のうちを探ってみましょう。
■1:日本人は損したくないからほどほどを求める
日本人の胃袋を満たす主食だけに、スーパーの陳列棚には、産地別に多種多様なお米が並んでいます。
たとえば2kg詰めの場合、最高値の「特別栽培米新潟魚沼こしひかり」(1,880円)