日本人の約16%が経験している「うつ病」にまつわる12の嘘
過去12か月でうつ病を経験した人の割合は1~8%、これまでにうつ病を経験した人の割合は3~16%といわれています。日本は意外にも、欧米にくらべてうつ病が少ない国。しかし近年は、患者数が増加傾向にあります。
一方、正しくない情報もたくさんあふれています。ここでは「うつにまつわる12の嘘」を『EmpowHER』より紹介します。誤った情報に惑わされずに、正しい知識を身につけましょう。
■1:うつ病は正確には病気じゃない
うつ病は、脳の働きになんらかの問題が生じている状態です。脳内の神経伝達物質が減って引き起こされるといわれています。
さまざまな原因によって、脳が正常な働きをしていない状態なわけです。
■2:症状は精神的なものだけではない
うつ病の症状は、気分の落ち込みなどの精神的なものだけではありません。不眠、疲労感、筋肉痛、関節痛、胸の痛みなど、肉体にも症状があらわれます。
■3:うつ病は心が弱い人がなる
うつ病は脳の働きに問題が生じることによって引き起こされます。生活環境やストレスなど、あらゆる要因によって発症します。心の弱さからうつ病になるのではありません。
■4:うつ病は一度なったら治らない
アメリカ精神保健研究所では、うつ病になった人のうち70%は治療を通して症状がまったくなくなったと発表しています。