銀行員だけが知っている「資産運用」についての2つのあらぬ誤解
そして短期の売買は「相場を当てにくいもの」になり、そのリターンは他の投資家の損失を源泉とするものになります。つまり、儲かったお金の元手は誰かが損したお金だということ。
しかし本来の投資のリターンは、そのようにして得るものではないと著者。
たとえば企業の利益成長は、研究開発によって生み出された新技術や新製品、新サービスが、世間に受け入れられることで実現するもの。
そのような「世の中に役立つ活動」を続けることによって企業価値を高め、その結果として株価が上昇し、投資家はそこからリターンを得ることができるわけです。当然ながら、企業の利益成長が株価に反映されるまでには長い時間が必要。
いわば資産運用における投資とは、長期的な経済成長の流れにゆったり乗っていくことだというわけです。
だからこそ、短期の値動きに惑わされることなく経済の成長を見守ることが大切だといいます。
■2:「おいしい投資話がある」という誤解
「お客様だけ特別ですよ」「いまだけですよ」
そんな甘い言葉を使って、いかにも特別に儲かる話であるようなセールストークを持ちかけてくる人がいるもの。
これは自尊心をくすぐるための常套手段で、意外なほど多くの人が引っかかってしまうのだそうです。