10年で4000%リターン実現の投資家に学ぶ「お金の考え方」
そのときに直面する問題は、2008年の金融危機よりもさらに深刻で、過去最悪なものになるだろうと考えているそうです。
アメリカはすでに、すべての弾丸を撃ち尽くしているということです。
■大惨事のあとに新たなチャンスが芽吹く
著者はふたたび、日本のことを話題にしています。
たとえ、第二次世界大戦よりひどい状況になったとしても、過去の歴史や哲学から学び、自分の目で現実を確かめ、準備しておけば生き延びることはできるはずだと。
事実、世界大恐慌のあとの1930年にも、多くの人が新たなビジネスを立ち上げましたし、日本も例外ではなかったといいます。
もちろん戦争のおかげで一度はだめになってしまったけれども、戦後は見事に立ちなおったのですから。
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1テーマが1見開きで、本文は左ページにまとめられているシンプルな構成。空いた時間を利用してさっと読めるので、忙しい人のも最適な一冊だといえるでしょう。
ぜひ手にとってみてください。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※ジム・ロジャーズ(2015)『世界的な大富豪が人生で大切にしてきたこと60』プレジデント社