9割できたらそれでOK!誰でもできる「なりたい人になるコツ」
たとえば5年かけて9割の成果が上がったとしたら、残りの1割を達成するためにはさらに5年、場合によってはそれ以上の時間と労力がかかるということ。
もちろん名工といわれる職人さんのように、そこからも日々精進を重ねて完璧を目指す人もいますし、それはそれですばらしいこと。
でも「完璧を目指す道」が向いていない人もいて、たとえばそのひとりが著者。
だとすれば、そういう人は9割のところで満足すればいいという考え方なのです。
イノベーションの世界ではよく、「Perfect is the enemy of good」(最善は善の敵)といわれるそうです。
完璧を追い求めるあまり、負担がかかりすぎて物事が達成できないことがあるもの。だとすれば、9割で満足するくらいの気持ちでいる方が、結果的に大きなことが達成できるというわけです。
また、ある地点で満足して道を帰ることには、イノベーションを起こすためには、道の世界同士をどんどんつなげていった方が絶対にいいと思っているからでもあるといいます。
「0→1」を目指す道では、ひとつのものにこだわらず、9割くらいのレパートリーを増やし、そのコンビネーションで勝負した方がおもしろいものが生まれるということです。