日本の児童虐待が過去最多の約9万件!海外の有効な児童虐待対策
全国207箇所ある児童相談所が平成26年に対応した児童虐待件数は、前年度から20.5%増加して8万8,931件。過去最多の件数です。
児童虐待は、調査を始めた1990年から24年連続で増加しています。
原因は貧困にも関係しています。離婚や不景気などで労働時間が増えて時間がなく、ストレスから子どもにあたってしまう事件などが急増中。
胸が痛くなるような出来事ですが、海外ではどのように虐待対策を練っているのでしょうか?
■北欧では小さなエリアで展開
スウェーデンでは、人口12万人に対して児童相談所のスタッフ45名。デンマークでは人口8万人に対して90名のスタッフがついています。日本の東京は215万人に62名なので、圧倒的に北欧はスタッフの割合が多いのです。
フィンランドでは、妊婦から就学までの切れ目ないワンストップサービスが支援されています。しかも、サービスは100%無料で利用できます。
また、妊娠期から相談できるため、母親は不安を解消することが可能。大きくなるまでのワンストップサービスを重視しており、妊娠期から虐待の予防支援を実現しています。
またエリアを小さく区切ることで、把握しやすい、手が届きやすい支援を行うことができます。