潜在能力を引き出したい?それなら目標を「数字」に置き換えよう
つまり、陸上とはまったく無縁の生活を送っていたということです。
ところが2003年には、長く低迷していた青山学院大学陸上競技部から、監督として来てほしいとの誘いを受けたのだといいます。
かくして3年契約で監督に就任するも、3年目での箱根出場を逃して監督辞任のピンチに追い込まれることに。
しかし説得の末に猶予をもらい、2009年に33年ぶりの箱根駅伝出場を果たしたというのですから、まさに綱渡りのような状態。
以後もビジネスの経験を生かした「チームづくり」「選手の育成」によって陸上界の常識を破り、8年連続出場の実績を更新中だといいます。が、かなりの苦労を重ねてきたことは否めません。
■オンリーワンの提案を用意
ところで、そんな著者は本書において、獲得した人材の潜在能力を最大限に引き出すためには、育成プランが必要だと主張しています。
具体的には、どうしても欲しい人材を獲得するためには、「オンリーワンの提案書」を用意することが効果的だというのです。
たとえば新規事業や新製品は、クライアントにしてみれば、海のものとも山のものともわからないもの。だからそれを売り込むには、会社が用意したパンフレットだけでは不十分。