人生80歳から!天国に一番近いアイドル「KBG84」の深い話
虫がつかない野菜をつくろうと、ご主人と一緒にがんばったのだとか。
そしてもうひとつは、伝統工芸として有名な小浜の織物。ただし技術が必要で、やるからには集中しないとできないものなので、やるのは定年退職跡と決めていたのだといいます。
島の生活では、歳とともに自分がやるべきことが決まっており、次になにをすべきか悩むことなどないと夏子さんはいいます。
年相応にやることがあるから、自分にできることをやり、後輩につなげていくということです。
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本書に掲載されたオバァたちのメッセージは、シンプルだからこそ強く共感できるものばかり。日常生活に疲れたときにページをめくってみれば、忘れかけていた大切なことを思い出し、パワーをチャージできるかもしれません。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※KBG84[小浜島ばあちゃん合唱団](2015)『笑顔で花を咲かせましょう 歌って踊るオバァたちが紡いだ「命の知恵」』幻冬舎