97歳の女性が伝授!全世代に響く「歳を重ねることへの心構え」
でも高級品を食べたり、暴飲暴食をしたりするのではなく、「いま、これが食べたい」という気持ちに正直になるということ。
肉が食べたければたっぷり食べ、甘いものを我慢したりもしないのだそうです。
また、1日に30品目食べるのが理想とされていますが、その点に神経質になることもないとか。
「いろいろ食べよう!」という言葉を頭のかたすみに常に置いておくようにした食生活をしていれば、それで十分だと思うからだという考え方。
人の命はいろいろで、「絶対」はありません。だから情報に惑わされることなく、バランスよく、おいしく食べ、お茶で一息ついたら、食後は程よい運動と休息をとる。
あとは、明るく前向きに暮らす。それが、いちばんの薬だといいます。
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本書における著者の文言は、単に「お年寄りの言葉」としてアタ付けられるものではなく、すべての年代の人に通用するものであるはず。だから読んでみればきっと、ポジティブな気持ちを分けてもらえると思います。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※吉澤久子(2015)『自分のままで暮らす』あさ出版