ドラマ「すべてがFになる」の報酬は500万!人気作家の懐事情
約1,400万円、文庫版約4,700万円と、合計6,000万円以上の収入になっているといいます。
ここまでくると、人気小説を書くことのすごさがわかりますね。
■ドラマ化1時間あたり50万円
作品がドラマになる場合、著者が受け取る報酬が「著作使用料」です。
幾度か小説のドラマ化を経験した森氏によれば、金額は1時間のドラマに対して50万円ほど。『すべてがFになる』は全10回のドラマだったので、10倍の500万円ということになります。
森氏の著作では、このほか2つの作品がドラマ化されています。
単発2時間ドラマ『黒猫の三角』、推理番組の一部分として制作された30分の映像『奥様はネットワーカ』の2つで、著作使用料は2時間ドラマで100万円、30分ドラマで30万円だったとのこと。連続ドラマの著作使用料は、やはり時間が長い分ずば抜けています。
■宣伝効果で35万部また売れた
さらに、作家にとって連ドラ化にはもうひとつのメリットがあるといいます。それが、原作本の宣伝効果です。『すべてがFになる』は、1996年にメフィスト賞という文芸賞を受賞し刊行された、森氏のデビュー作です。
本書を含む『S&Mシリーズ』はこれまでに10冊刊行され、2014年10月クールで連ドラ化された際には、本格的なトリックと理系分野の専門知識がふんだんに盛り込まれた“理系ミステリー”として、大きな話題になりました。