1000万人を瞬時に惹きつける「テレビの手法」を応用した技術
『図解 テレビに学ぶ 中学生にもわかるように伝える技術』(天野暢子著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者は、ニュース番組の内容や文字をチェックする「校閲」の仕事を通じてテレビと関わっているという人物。
ふだんはプレゼンテーションの現場で指導にあたっているそうですが、数年前からその仕事に関わってから、大切なことに気づいたのだといいます。
それはずばり、映像をはじめとして音声、音楽、文字、地図、図解などさまざまな情報が詰め込まれているテレビの可能性。
テレビは、視聴率10%で視聴者が約1,000万人といわれています。
つまり、1,000万もの人たちが一瞬で内容を理解できるように極限まで工夫されているだけに、いわばテレビは「見せる」「聞かせる」「理解させる」ことを研究しつくした、究極のプレゼンテーションだというのです。
だとすれば、テレビで用いられている手法の数々は、ビジネスのさまざまな場面で応用できるということにもなるはず。
そこできょうは、すぐに応用できそうなポイントをひとつご紹介したいと思います。
■大切な3つのキーワード
いうまでもなく、テレビは視聴者が気まぐれに見るメディア。