追加時間が3分でも3分後に「サッカーの試合が終わらない理由」
サッカーの試合をテレビ中継などで見た人は、「アディショナルタイム、目安は4分です」なんて発言に聞きおぼえがあるのではないでしょうか。
Jリーグがスタートしたころは「ロスタイム」と呼ばれていましたが、この呼び方は日本独自のものでした。野球の「ナイター」等と同じように、和製英語だったからです。
2010年以降、世界基準に合わせて「アディショナルタイム」という言葉を使うようにと、日本でも統一されました。
Jリーグのラジオ中継でピッチレポーターを12年にわたって務めている私は、ロスタイムからアディショナルタイムに切り替えられたころはよく、慣れずにこの言葉を噛みまくっていたものでした。
■第8節までに15試合がアディショナルタイムに得点
前半45分、後半45分、トータルで90分を試合時間として戦うサッカーですが、けが人が出るなど何らかの事情で試合の流れが止まってしまうことがあります。
サッカーではその時間を試合時間として考えていませんので、中断した時間をトータルした分だけ、試合後に追加として加えるのです。
それが「アディショナル(=追加)タイム(=時間)」。
この時間を図るのはゲームを担当する主審で、主審からの合図をうけて第4の審判が時間を表示し、場内アナウンスなどでスタジアム全体に通知されます。