これで正しい発音がわかる!アクセント辞典が18年ぶりに大改訂
と同じような平らな読み方は「許容範囲」のアクセント、とされてきました。
でも、「二次会」を「スズラン」と同じアクセントで発音する人って、あまりいませんよね?
今回の改訂でとうとう、「スズラン」型のアクセントは辞書から消えて、「二次会」は平らな読み方だけになったのです。
私が群馬県でアナウンサーをしていたころには、「前橋」のアクセントでずいぶん怒られたものでした。
地元の人は「前橋」を平らに発音しますが、アクセント辞典に掲載されているのは「ま」を高く、「えばし」を下げて発音するアクセント。
私は当時、どうしても「まえ」まで高めの「スズラン」型で「前橋」を発音してしまっていたのです。正しいアクセントでもなければ、地元の発音でもありません。
だから「アナウンサーのくせに」と眉を顰められていました。でも、今回の改訂で「ま」だけが高いアクセントは消え、「まえ」までが高いアクセントが採用されています。
いまなら、怒られずに済んだかもしれません。
このような改訂はもちろん現代の事情に合わせたものですが、これまで一生懸命正しいアクセントをおぼえようとしてきたベテランアナウンサーにとっては、また新しいアクセントをおぼえなおさなければいけないということで、戸惑っている人も多いようです。