これで正しい発音がわかる!アクセント辞典が18年ぶりに大改訂
■「4億」「4日」の正しいアクセントも
さらに今回の改訂では、巻末に「ものや事柄を数える言葉」の一覧表が充実していることも目を引きます。
たとえば、4という数字は、「4億(ヨンオク)」だけど「4日(ヨッカ)」で「4円(ヨエン)」といった具合に、後ろにつく単位や数助詞によって読み方が変化します。
そこが日本語の味わいでもあるのですが、複雑で間違えやすいのも事実ですよね。そこをひとつひとつ表記して、もちろんアクセントも記載しています。
これを見ると、「8回」は正しくは「ハッカイ」ではなく「ハチカイであるとか(「ハッカイ」も許容範囲)、「八区」は「ハチク」だけど「八句」は「ハック」である、などがわかります。
ところで、最近よく民放のアナウンサーでも間違って発音しているのが「2月」「4月」のアクセント。この『NHK日本語発音アクセント新辞典』でもまだ、従来の平らな読み方が正しいアクセントとして記載されています。
でも「5月」「9月」と同じように、数字だけ高めで「月」の部分を低めに発音する人が増えていますよね。
次回、十数年後に改訂されるときには、もしかしたら「2月」「4月」のアクセントも、変更されているかもしれません。