58%の会社員が年下上司を苦手とする時代の「年上部下」操縦法
チームビルディングに詳しい、コミュニケーションデザイナーの吉田幸弘氏は、著書「部下がきちんと動くリーダーの伝え方」(明日香出版社)のなかで、こう述べています。
「上司と部下は役割が違うのであって、上下関係ではありません。基本はパートナーという関係です」
自分が上、部下が下、という意識があると「年下だからといって、なめられたくない」という、おかしなプライドを持ちかねません。
「役割が違うだけで、上下関係ではないのだ」という意識を持てば自然と、人生経験豊富な年上部下に敬意をはらえるようになり、言い回しや態度も謙虚になります。
■2:適材適所で強みを発揮できるようにはたらきかける
かつて勤めていたテーマパークで、私自身も、年下上司のもとで働いた経験があります。私の他にも、彼女から見て年上の部下が何人かいましたが、同じチームのメンバーの強みを生かすことがとても上手な人でした。
この上司はいつも。スタッフに対し、以下のような声かけをしていました。
「Aさんは、いつもコツコツていねいにお仕事をしてくださるから、データのまとめをお願いできますか」
「Bさんは、お客様への対応がとても親切ですね。