人はなぜ2択で迷ったときすぐに「決める」ことができないのか?
こんにちは。深沢真太郎です。
ビジネスパーソンを数字と論理に強くする「ビジネス数学」を提唱する、教育コンサルタントです。
みなさんは、「決める」ことができていますか。
たとえば、重要な取引先をどの企業にするかを「決める」、面接した人物のなかから誰を採用するか「決める」、新規事業にチャレンジするかを「決める」……など。
ビジネスは「決める」の連続です。どんなに考えるセンスがあっても、どんなにコミュニケーションが上手でも、「決める」をしないことには仕事は前に進まないし、成果も出ません。
しかし、どうもこの「決める」が苦手なビジネスパーソンが多いように感じています。
■「どちらにすべきか」という悩み
たとえば、こんな事例があります。
ある企業の社員研修の後、参加者のひとり(仮に山田さんとしましょう)からこんな相談をされたことがあります。
その内容は「重要な案件を任せるパートナー企業を2社のどちらにするかで悩んでいるんです」というものでした。なるほど、よくある悩みですよね。
深沢「では、決めるにあたりなにを基準にしましょうか」
山田「まぁ……、実績ですかね」
深沢「では実績のあるほうを選べばよいのでは?」