資産運用で損失100万円!株式投資で失敗する2つの心理的原因
終身雇用制度が終焉を遂げ、少子高齢化によって年金制度の維持も危ういこれからの時代。
もはや、会社からの給料だけで穏やかな老後を迎えられると思っている人は少ないでしょう。そのためか、「お金がお金を生む」資産運用に着目し、株式や投資信託などで少しでも金融資産を殖やそうと試みる現役世代が急激に増えています。
ただし、投資してうまくいくケースはそれほど多くはありません。特に株式投資においては、失敗して大損し、借金を抱えてしまう人もいます。
タイミングや予測の問題など、表面的な原因も関係していますが、より大きな影響を与えているのは「心理現象」です。
よくある失敗のうち、2つの心理的な原因について解説したいと思います。
■1:損したくない気持ちが強すぎて失敗する「プロスペクト理論」のワナ
失敗でもっとも多いのが、「ちょっと株価が上がった時点で株を売ってしまい、反対に株価がどんどん下がる局面で損切りの決断ができず、大損をしてしまう」タイプです。
基本的に、株価市場の動きは完全に予測できません。
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などにより、ある程度の予測は可能であるとしても、大震災などのような大きな災害や、リーマンショックのような大規模な金融危機の発生については誰も予測できないのです。