資産運用で損失100万円!株式投資で失敗する2つの心理的原因
このような心理現象はなぜ起こるのでしょうか?
理由は、「プロスペクト理論」で説明できます。
プロスペクト理論とは、人間がリスクを伴う意思決定の際、価値の感じ方が異なることに注目し、「利益が出ている局面では確実性を好み、損失が出ている局面では賭けに出たがる」という人間の心理現象を導き出した認知心理学のひとつ。
もうひとつつけ加えるなら、リスクが人間の生存欲とより密着であればあるほど、そこに恐怖が生まれるということです。
株式投資には、人間の生活や人生を大きく左右する「お金」が密接に関係しています。なおかつ、その投資額も万単位です。そのため、先述のプロスペクト理論も大きく作用するのです。
■2:みんなと同じで安心して失敗する「ハーディング現象」のワナ
株式投資の初心者が失敗するもうひとつのパターンは、「みんなと同じ」になりすぎて損をすることです。
基本的に、株式投資の場面では「みんなと同じ」をやっていては儲かりません。
大災害や政権交代、大規模な経済危機などにより、株価が低迷しているときに株を購入し、バブルや好況時などにより株価が高騰しているときに売却することで初めて売買益を手にできるのです。