資産運用で損失100万円!株式投資で失敗する2つの心理的原因
また株価の動向は、一人の意図でコントロールすることはできません。
つまり株式投資の場面では、「こうなってほしい」という期待や執着を捨て、株価変動に左右されることなく、市況を冷静に客観視し、分析する「大人の態度」が必要なのです。
同時に、保有株式の企業の不祥事の発覚や大災害、大規模な経済事件が発生した場合には、いさぎよく損切するだけの胆力が欠かせません。
しかし、そういった熟慮や考察もなく、ただ「お金を働かせよう」「不労所得」「ラクして稼げる」といった言葉に惑わされて株式投資を始めた場合、株式市況の見方や構え方はもちろんのこと、自分の感情の動き方もコントロールの仕方もわかりません。
そのため、株価の動向に一喜一憂してしまうのです。
具体的には、ちょっと株価が上がるとすぐに利益を確定してしまい、反対に株価が下がると損失を確定したくなくて「もう少し待てば株価が持ち戻すかもしれない」などと損失確定の時期を先延ばしにしてしまうということ。特に大きな社会的イベントがないときならよいのですが、ネットバブルや不動産バブルの上昇期や大災害時や経済危機に見舞われた際には、チャンスを失い大損害を被ることになってしまいます。