腹八分目より「腹七分目」が長生きできるかもしれない医学的な理由
体に悪いと思っていても、お腹いっぱい食べてしまうことってありますよね。でも、健康のためには腹八分目で抑えておくのがいちばん!日本人の常識中の常識です。
ところが、その常識とはちょっと違う説が書かれているのが、今日ご紹介する『老化に効く!科学』(竹内薫・丸山篤志著ベストセラーズ)という本です。
なんとこの本によると、「腹八分目ならぬ腹七分目こそが本当に長生きできる」というのです(ただし、これにはトリックがあります)。
生物学的にもカロリーを制限すると寿命が延びるという説があるとも書かれています。ちなみにカロリーを減らしても他の栄養素を減らすのはNGです。
腹八分目でもつらいのに、腹七分目なんて耐えられないというあなた。腹七分目が長生きにいい理由、早速、見ていきましょう。
■1: 性の成熟が遅れるから
1つめの理由として、性成熟が遅れることが挙げられます。そもそも体が飢餓状態だと、子孫を残している場合ではありません。著者によると、身体のピークは性成熟まで。
生物が生まれて、成長して、子どもを作って、老化して死ぬ、という一連の作業は寿命が長くても短くても変わりません。
だから飢餓状態だと、性成熟が遅れます。