人生を秒で換算してわかった「長いようで意外と短い残りの時間」
食べものを取る暇も、その必要もないので、成虫には口がありません。1日程度の寿命のなかで、ただ交尾して産卵するだけ。
幼虫時代を入れると半年程度の寿命があるので、全人生(?)で考えると特に短いわけではないのですが。
■1,500年も生きている海綿が
逆に長い方を見てみると、寿司ネタでも有名なムラサキウニの寿命は200年以上。
黒ハマグリの異名を持つ2枚貝のアイスランド貝も寿命が長く、2007年には少なくとも400年以上生きていた個体が見つかっています。
また、南極の海綿動物のなかには、1,500年ほど生きた個体がいました。いまから1,500年前といえば、大化の改新や、聖徳太子が生きていた時代より前。人とくらべると、とんでもなく長生きですよね。
こうして考えてみると、海のなかの生物が長寿だということがわかります。
あのユラユラと揺れているイソギンチャクでさえ、寿命は私たち人間と同じ70~100年ですから、海にはなにか、長寿の秘密があるのかもしれません。(文/シール坊)