お疲れ気味の現代人に「開山1200年の高野山のお経」がいい?
そして高野山では、いにしえの時代から変わることなく、独特な文化やしきたりが守られ、敬虔な生活が営まれています。
そして、ここでお経が重要な意味を持つわけです。
■毎朝必ず行われる「朝勤行」とは?
お経は、修行のため、そしてお祈りのために毎日読まれているもの。そしてその象徴的なものが、高野山の寺院で毎日欠かさず行われている「朝勤行」なのだそうです。
文字どおり、朝に行われるお経のこと。
しかし、そうなると気になるのは、勤行の内容です。そこで、そのことについてご説明しましょう。
高野山の朝勤行では、おもにお経を読んで、声明(しょうみょう)を唱えるのだといいます。
声明とは、メロディーがついたお経のこと。お経だけだと抵抗もありますが、メロディーがついているなら親しみやすいかもしれませんね。
厳しそうなイメージもありますが、朝勤行に参加すると、すがすがしい空気を感じ、お経の響きが心地よく感じられるのだとか。そして心が穏やかに整って、気分がリフレッシュする……というのですが、そんなに都合のいいことがあるのでしょうか?
そう感じても無理はありませんが、つまりはそんな疑問を解消してくれるのが本書だということ。