会話が上手になる重要な要素「4つの身体的コミュニケーション」
日々のコミュニケーションについて、頭を悩ませている人は少なくないはず。そこでおすすめしたいのが、『大人のための会話の全技術』(齋藤孝著、KADOKAWA/中経出版)。
明治大学文学部教授である著者が、時間をかけずに「会話の達人」になるためのメソッドを明かした一冊です。
「挨拶」「雑談」「コメント」「質問」「説得」、果ては「謝罪」まで、さまざまな角度から会話の仕方が説明されていますが、きょうは「コミュニケーションに不可欠な四つの身体の使い方」を見てみたいと思います。
■身体的コミュニケーションは重要
コミュニケーションというと、ことばだけのやりとりだと思っていまいがち。しかし同じように、身体的コミュニケーションも重要。
著者は特に、「目を見る」「微笑む」「うなずく」「相槌を打つ」の4つは、会話の雰囲気を温かくするために不可欠な要素だと考えているそうです。
■4つの身体的コミュニケーション
(1)目を見る
目を見つめるという行為は、簡単なようで意外に難しいもの。
見つめられると照れてしまいますし、恥ずかしいという感情が湧いてくるからです。
しかし、目と目が合ったときにこそ、人と人との間に「線」