まずは最悪にフォーカス!不幸な時でも「前向きになれる考え方」
という思い。
そこで、「ならば自分で会社をやろう」と考え、簿記の資格を取得し、税理士事務所に勤務することになったというのです。
税理士事務所を選んだのも、かつてバー経営に失敗した経験があったから。「どうしてうまくいかなかったんだろう?」と考えた結果、「『数字』の意識が弱かったからだ」という思いに行き着いたというわけです。
■若者と企業をマッチングする
転機が訪れたのは、テレビをかけたまま税理士事務所で掃除をしていたとき。そこで、就職先が見つからない大学生の特集を偶然目にして、「仕事のない若者たちと、人材がほしい企業をつなげられないか」と思いついたというのです。
そこでNPO法人「若者就職支援協会」を立ち上げ、現在はキャリアコンサルタントとして多くの若者と対話しているというわけ。
■黒沢さん流「幸せ」の考え方
そして注目すべきは、数々の不幸を体験してきた著者の「幸せ」に対する考え方です。
今の仕事に就き、幸せに暮らしていられるのは、強い精神力があったからでも、ポジティブ思考のおかげでもないというのです。いったい、それはどういうことなのでしょうか?
著者のことばを借りるなら、それは「幸せを追求しよう」