2014年12月14日 00:00
私たちが知らない。世界遺産を知れば東南アジアが分かる
ボロブドゥールの仏教寺院郡 photo:yoko honda
前回は「私たちが知らない。世界遺産の本当の目的」をNPO法人世界遺産アカデミー主任研究員の目黒正武氏にお伺いしました。今回はTRIPPINNG!的「東南アジアの“世界遺産の特徴”」についてお届けします。
東南アジアの世界遺産からは「寛容性」「融合性」が見えてくる
バリ州の文化的景観 photo:yoko honda
東南アジア文化遺産の他の地域とは異なる特徴とは
国、地域によって建物の特徴の違いが顕著な文化遺産。「東南アジアの文化遺産」は、特に「歴史的視点」で見てみると、他の地域とは異なる「東南アジアらしさ」が見えておもしろい、と目黒氏は言います。
「インドシナ半島の、東南アジア諸国は、インドと中国に挟まれていることから両国の文化の影響を受け、ヒンドゥー教と仏教に関連する文化遺産が多いのが特徴です。中でも、ヒンドゥー教は多神教の面があることからも、他の宗教の建物を壊さずに並立させていたり、壊しにくいという理由で使いまわしていたりします。」
ボロブドゥールの仏教寺院郡 photo:yoko honda
東南アジアの「今、見に行くべき」