グローバル化の指標「国際会議主催都市」、圧倒的首位の国は?
でも、アジアで12年連続の首位となった。
主な国別の「MICE」イベントの数(出典:日本政府観光局(JNTO)国際統計)
この都市は、アジアビジネスのハブとしての地位を、東京や香港など、他のアジアの先進都市に譲る気はないようだ。同政府観光局は、このMICEの事業に関する新たなロードマップを策定し、発表している。
それによると、日本人観光客にも人気のホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」が立地するマリーナベイ地区からリゾート地区セントーサ島など、主要なエリア一帯を「Wi-Fi」でカバーする。また、世界への文化の発信やMICEのための人材育成を強化する計画もある。
背景には、外貨を獲得したい意図がある。同政府観光局によると、2013年のシンガポール来訪者1560万人のうち、MICE旅行者は350万人。同都市の全観光収入235億シンガポールドル(Sドル)のうち、MICE旅行者は55億Sドル。
支出は通常の観光客の1.7~1.9倍だ。
さらにアジアでは、隣国で、都市別ランキング18位に首都クアラルンプールがランクインしているマレーシアや、中国や韓国など、各国や都市がMICE事業への投資を拡大している。