くらし情報『カンボジア紙幣に秘められた日本との絆』

2016年7月29日 07:11

カンボジア紙幣に秘められた日本との絆

現地ではクメール語で橋を意味する「スピエン」に日本語の「きずな」をそのまま組み合わせて、「スピエン・キズナ」と呼ばれ親しまれている。「きずな橋」は、紙幣だけでなく切手にもなった。

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つばさ橋   写真提供:久野真一/ JICA

一方の「つばさ橋」は、2015年の4月に完成したばかり。同じく日本の協力で整備が進められている国道1号線を、プノンペンから1時間半ほど走ると姿を現す全長2,215メートルの大きな橋だ。2羽の鳥が翼を広げているように見える特徴的なデザインから、こちらも日本語をそのまま用いて「スピエン・ツバサ(つばさ橋)」と命名。橋の完成によりベトナム、カンボジア、タイをつなぐ大動脈が生まれ、昨年末にASEAN経済共同体が発足したことで今後ますます大きな役割を担うことが期待されている。
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メコン川から見たつばさ橋の建設時の様子  写真提供:久野真一/ JICA

「つばさ橋」の建設プロジェクトは2004年にスタートし、10年以上の歳月をかけて完成。建設作業は、さまざまな困難に直面した。建設地付近には1970年代にカンボジアを支配したポル・ポト派の弾薬庫があり、工事開始前に不発弾の処理は行っていたものの完全に処理することはできず、2012年7月に不発弾の爆発事故が発生。

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