くらし情報『まもなく終焉?タイで活躍する日本のブルートレイン』

2016年8月12日 22:00

まもなく終焉?タイで活躍する日本のブルートレイン

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チェンマイ駅でお昼寝中の犬

列車はチェンマイ駅をほぼ定刻通りに出発、バンコクへと向かう。この路線で最も景色がよいのはランパーンあたりまでの山岳区間だが、幸いこの列車は日没までにその区間を通過する。まずはしっかり車窓を楽しみたい。


写真5
車内スイッチには日本語の表示が残る

ランプーンを過ぎ、途中駅で坂道を上るための補助機関車を連結した列車は、いよいよ山岳区間へと入る。ブルトレで山の景色を楽しんでいると、まるで日本の列車に乗っているような錯覚に陥る。エンジンを唸らせて坂道を上り、峠の駅、クンターン駅に到着。ここはタイで最も高いところに位置する駅で、補助機関車もこの駅で切り離す。この駅を出ると、いよいよタイ国鉄最長のトンネル、全長1352mの「クンターントンネル」に突入し、一気に坂を下っていく。

写真6
峠の駅、クンターン駅

写真7
険しい山間を列車は走っていく  著者撮影

だいぶ日が暮れてきたので、そろそろ夕食としたい。列車には食堂車が連結されているが、個室寝台には食堂車の係員が注文に応じて食事を届けてくれる。決して豪華な食事ではないが、車窓を楽しみながら暖かいご飯がたべられるのは最高の気分である。

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