夫は職場へ自転車で通勤しています。毎朝始業時間ギリギリに間に合う時間に家を出ていたので、猛スピードで自転車を走らせています。ある日、いつもとおりの時間に出勤したはずの夫が、1時間後に玄関のインターホンを鳴らしました。玄関ドアののぞき穴から見てみると、そこには仕事へ向かったはずの夫の姿が……! 夫を襲った悲劇とは。
朝が弱く時間に余裕がないのが当たり前の夫
自転車で通勤している夫は、ピストバイクを愛用しています。ピストバイクとは、自転車競技用に用いられているような形をした、街乗り自転車のこと。サドルが高めになっており、前傾姿勢でこぐため少しの力でスピードを出せるのが特長です。
夫は朝が弱いので、休日は昼まで寝ることも多々あります。仕事がある日の起床時間はいつもギリギリ。せわしなく洗面や朝食を済ませ、遅刻する寸前に家を出発するため、自転車を猛スピードで走らせて出勤するのが日常茶飯事でした。
夫にとってはスピードが出るピストバイクは好都合ですが、いつも全力でこいでいたため、乗り始めたころは「もし何かあったら……」と心配していました。とはいえ、長らくけがや事故などがなかったので、猛スピードで出勤していく姿を見ても次第に何とも思わなくなっていました。