2023年12月27日 21:40
共に起業した友人に裏切られ、顧客を奪われた私「終わった…」⇒すると取引先の社長から思いも寄らぬ提案が
ある日私は、アツミが休憩室でこんなふうに愚痴っているのを聞いてしまったのです。以前は取引を断られた相手の悪口を言うことはなかったのに……。誰に対しても傲慢(ごうまん)になっているアツミを見て、何かよからぬことをするかもと心配になった矢先、私の不安は的中してしまいました。
それから数日後……。「私、こんな店は今日で辞めるから!」
なんとアツミが、いきなり即時退社を申し出て、ポンと退職届を私に手渡してきたのです。
裏切られた私…
聞けば、業界大手のライバルチェーン店から引き抜かれたのだとか。おまけに、「私がとってきた大口の法人顧客は全部いただくわ」と豪語する始末……。優秀な彼女へのヘッドハンティングは仕方がないにしても、店の大口顧客を奪うのはルール違反では? それに、いくら最初は営業のおかげだとしても、わが社のサービスに満足してくれていた法人顧客が、簡単に他社に乗り換えるとは思いたくありませんでした。
しかし、アツミは勝ち誇ったように言いました。「このクリーニング屋には将来性がない。顧客を連れて大手に移るのは当然のこと。ビジネスだから割り切ってね」
あっさり裏切られた私は「終わった……」