2023年9月19日 09:10
廃業寸前のラーメン屋にやって来た客「最低の店ね」と酷評⇒3カ月後、店の前に大行列ができたワケは
彰はインターネットにうといのでわかりませんでしたが、その人は『ヤッスーの一日一麺・忖度なしのメッタ切り!』というブログを運営している有名人でした。ラーメン評論家として有名な安田は、醤油ラーメンを注文しました。
「はい、お待ちどうさまです!」
ラーメンができ上がると、カウンター越しにラーメンを提供しましたが安田は手を出さず、黙って見ているだけ。そして「チャーシューは?」とひと言。有名人が来たときは、言われなくても醤油ラーメンをチャーシュー麺に昇格させるのが筋だと主張します。
そうか……有名人が来たときにはチャーシューのおまけが必要なのか。なんだか納得いかない気もしましたが、安田の評価が店にとって大きなチャンスであると感じた彰は、ここぞとばかりにチャーシューをたっぷりとトッピングした、特別なラーメンを提供しました。
安田は見返りを要求してきて…
無言でラーメンを食べ続ける安田を、彰はかたずを飲んで見守ります。
味には自信があるけれど、評論家は何て言うだろうか。俺のラーメンにどんな判定を下すのだろうか。そのときの彰はテストを返される前の高校生のような気分でした。
スープまで全部飲み干すと、「あ~、マズかった!」