糖尿病患者の「できない」を「できる」に! 日本の血糖モニタリングのDX化がカギに
と意気込みを語りました。
CGMにより「諦めない」が選択肢に
大学生のときに1型糖尿病と診断されたというモデル・ライフクリエイターの星南さんは、診断当初は戸惑いを隠せなかったといいます。
周囲の糖尿病に対する知識や理解も乏しく、血糖の測定やインスリン注射も人目を避けて行っていたそうです。
そんな中留学先のアメリカで、「1型糖尿病は君の個性だね」と声をかけてもらったことで、病気を隠さずに前向きに挑戦し続ける気持ちになれたそう。
今では、フルマラソンやトライアスロン、トレイルなどにもチャレンジするなど、アクティブなライフスタイルを送っているそうです。
「糖尿病発症前のライフスタイルに近づけているのはCGMのおかげ」と、星南さん。SMBGからCGMに変更したことで、血糖の変動を予測して対処ができるため血糖のマネジメントが楽になり、諦めなくてよいことも増えてきたそうです。
日本におけるCGM普及のカギは日本における糖尿病診療の特徴として、医師が短い時間で多くの糖尿病患者を診ているという状況があります。
CGMによる膨大な量のデータ(患者一人一人の血糖推移のデータ)を取り扱うにあたっての医療体制が十分とはいえず、医療現場のリソース問題・時間ファクターが普及の遅れの一因になっていると、東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授の鈴木亮先生は見解を述べました。