「食べたら、歯を磨きなさい」。毎日子どもたちにしつこく言ってきた言葉なのに、まさか自分が歯周病に!? 歯の定期健診で初めて「軽い歯周病です」との診断が下り、現在は定期的に通院しながら歯ブラシ指導や歯周ポケットの数値測定、クリーニングなどをしています。長年同じように口腔内のケアをしてきて問題なかったのに、急にどうしちゃったの? 原因を調べてみると、口腔内の変化と更年期が関係していることがわかりました。女性には3回訪れる歯周病の危機「丁寧に、抜かりなく」を心がけてきたプラークコントロール(歯垢を除去して歯に付着しないようにすること)。そのおかげか、これまで一度も指摘を受けたことはなかったのですが、先日半年ぶりの定期健診でかかりつけ医から「軽い歯周病です」との診断が下されました。そう言われてみると、このところ朝起きると口腔内のねばつきが気になることがありました。でも、どうして急に? ケア自体は長年変わっていないはずなのに。一体自分の体に何が起きているのかと気になってかかりつけ医に確認したところ、女性には歯周病の危機が3回訪れるそうです。それは「思春期」「妊娠中」「更年期」とのこと。更年期真っただ中の私は、歯周病の危機真っただ中なのだと、ドキリ。実は、これらのライフステージにおいては、女性ホルモンにゆらぎが生じやすいらしいのです。ホルモンバランスが崩れることで唾液の量が減少し、歯周病菌や虫歯菌が増殖するということでした。唾液の量と歯周病の関係とは同じ口腔ケアをしていても、女性ホルモンが変化することによって唾液の量が減少し、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあるとわかり、歯周病になってしまった原因が見えてきました。そうなると気になってくるのが、唾液の量が減少することと虫歯や歯周病にはどのような関係があるのかという点です。かかりつけ医によると、唾液には、虫歯菌が作り出す乳酸を中和する働きがあるそうです。また唾液に含まれる成分の中にはカルシウムやリン酸などの無機質があり、これらは食べ物の酸によって溶け始める歯の表面を元の状態に修復する力があるとのこと。さらに、虫歯菌の栄養素となる食べかすを洗い流す洗浄作用まであって、口腔内を健康に保つために、唾液がいかに重要なのかがわかりました。更年期に入り、唾液の量が減るだけでなく、イライラや不安を感じたり緊張や不眠に悩まされるようになったりしていました。たしかに唾液の量は減少し、気が付くと口の中はカラカラ。女性ホルモンの減少やストレスにより、更年期真っただ中の今、歯周病になってしまったのだとわかりました。更年期とダイエットの組み合わせは歯周病の大敵?そして、40代後半から基礎代謝が低下し体重が落ちにくくなり、万年ダイエット中という現状も、実は口腔内にとってはあまり良くないことを聞きました。糖質をとりたくないので、朝食はコーヒーのみだったのですが、咀嚼することで唾液が出るため、朝に出るはずの唾液量が減っていて、そのことも歯周病リスクが高まる原因の1つになっていたようなのです。更年期とダイエットという組み合わせは、口腔内にとっては非常に良くないので、これからはこまめな水分補給と適度な運動、量を加減しつつ栄養バランスの良い食事を3食とるようにしようと決めました。まとめかかりつけ医によると、歯周病が進行すると歯周病菌が歯肉や骨の組織にまで感染が広がり、口臭も発生するそうです。最悪の場合、歯を抜かなければならなくなったりすることもあると知り、軽度の今が大事なんだと改めて思いました。更年期に入り、体に無理がきかなくなってきているのに今までと同じような生活をしていたので、こうやって思いがけない症状が出たのだと思います。よくかんで食べて、咀嚼回数を増やすこと。水分をこまめにとり、口腔内をカラカラの状態にしないこと。今まで以上に歯磨きに時間をかけて、磨きにくい奥歯の頬側を意識して磨くこと。ガムをかむこと。疲れをためず、無理はしないこと……。こうしたかかりつけ医のアドバイスを実践中です。定期健診も半年に1度から3カ月に1度にしてもらいました。歯周病のリスクを専門家にチェックしてもらって、健康な唾液を保てるようにしたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。イラスト/サトウユカ著者/みうママ(50歳)昨年閉経を迎えた更年期ママ。泣く、怒る、時々笑う。喜怒哀楽の激しさに拍車がかかる日々。思春期の娘VS更年期の母という戦いに明け暮れている。パパと息子の男性陣は戦々恐々。地雷があちこちに埋まっているファミリー。家族は夫、1男1女の4人家族。
2024年03月19日「糖尿病」は日本人にとって現代の国民病ともいわれていますが、どのようなイメージがありますか?乱れた生活をしている人がかかる病気? 自己責任? 糖尿病に対するそのような誤った認識から生まれたスティグマ(差別や偏見)が、糖尿病のある人を苦しめてしまうことがあります。大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)が運用する健康情報サイト「大正健康ナビ( )」では、季節やトレンドに合わせて、あなたのお役に立つコラムを随時更新しています。2月28日に新着公開した「糖尿病スティグマ(差別や偏見)とは。糖尿病を正しく理解しよう」では、藤本 まどか先生監修のもと、糖尿病の要因や具体的なスティグマの事例などを解説しながら、社会に向けた取り組みについても紹介しています。◆新着情報コラム「糖尿病スティグマ(差別や偏見)とは。糖尿病を正しく理解しよう」 目次・糖尿病ってどんな病気?・糖尿病に対する誤った認識がスティグマに・糖尿病のある人自身も変わりましょう・糖尿病のある人に寄り添う社会に向けた取り組み糖尿病とはどんな病気かを知り、誤った認識を正して、糖尿病のある人が生き生きと暮らせる社会を一緒につくっていきましょう。大正健康ナビは、生活者の日常生活に寄り添い、「人生100年時代をサポートする健康情報発信基地」として、みなさまの健康の維持・増進にお役立ていただけるサイト運営を目指しております。当社は、これからも健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献してまいります。【監修者プロフィール】越谷レイクタウン内科 理事長藤本 まどか(ふじもと・まどか)先生日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、日本内科学会認定内科医、日本医師会認定産業医。1997年東京医科歯科大学医学部医学科を卒業し、東京医科歯科大学第3内科に入局。地域基幹病院などで糖尿病を中心に内科入院・外来診療に従事し、2008年10月に越谷レイクタウン内科を開業。糖尿病、メタボリックシンドロームなどの適切な治療により「一病息災」、病気があってこそ元気で長生きを目指している。■ご参考●大正健康ナビ 大正健康ナビでは、お悩みの原因、症状、対策や治療・予防法などをご紹介しています。いろいろな疑問に専門家が分かりやすくお答えしています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月28日「すでに痩せているのに美容やダイエットの目的で糖尿病治療薬を利用することは非常に危険です」とは、これまで延べ20万人以上の糖尿病患者を診てきたAGE牧田クリニックの牧田善二院長。美容のために痩せたいと、オンライン診療で処方された糖尿病治療薬購入によるトラブルが相次いでいる。問題になっているのが「GLP-1受容体作動薬」だ。「2型糖尿病の治療薬としては画期的な薬です。ヒトが食事をすると小腸からGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)というホルモンが出て、これがすい臓に作用することで血糖値を下げるホルモン『インスリン』の分泌を促します。このGLP-1を製剤化した薬を血糖値が高い糖尿病患者に投与すると、数値を下げるとともに、食欲を減退させる働きも。体重の減少も期待でき、肥満症の解消にもつながります」(牧田院長)こうした作用があることからダイエット目的での使用が後を絶たないなか、国民生活センターによると、問診が不十分だったり、定期購入した薬が「毎月3万円」「3カ月8万円」など高額かつ中途解約ができなかったりするというトラブルが多発。コロナ禍でオンライン診療の増加に伴い全国から寄せられた、痩身目的での糖尿病治療薬の相談件数は2022年度が205件と、前年度の4.2倍に。2023年度は過去最高を記録する見込みだという。「相談は女性が76.5%と多く、平均年齢は43.3歳。平均購入額は約12万円です。糖尿病治療薬を痩身目的で使うのは不適正で、安全性と有効性は確認されていません」(国民生活センター情報部)■副作用のリスクが女性は男性の2倍!糖尿病ではない人が使うことが承認されていない薬を、気軽にダイエット目的で使用することには大きなリスクが伴う。「保険診療で使う薬とはいえ、当然、副作用があります。重大な副作用としては低血糖、急性すい炎、吐き気、めまいなど。また重要な有害事象として腸閉塞が知られており、便秘、腹部膨満感、腹痛など腸閉塞が疑われる場合はすみやかに投与を中止する必要が。糖尿病患者に対しては、リスクと利益を勘案したうえで、医師による経過観察のもとで服用が行われます。しかし、オンライン診療の場合は、十分にそれが行われていない可能性が高い」(牧田院長、以下同)昨年10月には、ダイエット目的で健康な人が糖尿病治療薬を使用した場合、すい炎のリスクが9倍になることをカナダのブリティッシュ・コロンビア大学の研究チームが報告している。「女性は小腸で薬を吸収する速度が男性よりも遅く、男性よりも2倍も薬による副作用のリスクが高いことが報告されています。安易なダイエット目的で使用することで、生命に関わる重篤な健康リスクを招くこともあるのです」薬で副作用が出た場合、入院治療費などの給付を受けられる「医薬品副作用被害救済制度」があるが、安易なダイエット目的で糖尿病治療薬を使っても「適正な使用」とは認められず、救済の対象外になる可能性は高い。そんなリスクを冒してまでも、楽に痩せたい?
2024年02月02日1人目は「突然胎動を感じなくなって」、2人目は「いろんなトラブルがあった」(※画像は浜田翔子さんオフィシャルブログより)浜田翔子さんは2021年12月28日に第一子男児を出産し、昨年7月には体外受精により第二子を妊娠したことを公表。そして1月29日に第二子男児を出産したことをSNSで報告しました。第一子の出産後には、「年末に突然胎動を感じなくなってしまい、病院に電話をしてみたところ、緊急入院からそのまま帝王切開となりました」「妊娠期間は最後まで安定期はないんだと思い、ただ無事に産まれてくる事だけを願ってました」と、明かしていた浜田さん。今回は「母子共に元気」とのことでなによりですが、「妊娠糖尿病、高血圧等、いろんなトラブルがあったので不安な事も多かった」とも明かしており、やはり妊娠期間は安心できなかったよう。無事に出産でき、「元気な泣き声で産まれてきてくれた時は涙が止まりませんでした!」と喜びを綴っています。妊娠初期の早い段階で、妊婦健診の際に「妊娠糖尿病」と診断されたという浜田さん。ブログでは当時の心境を「1人目は言われなかったのに、、と凄く落ち込みました」と綴り、食事指導により「ごはんもできるだけ、分食(6食)」「サラダから食べてゆっくり食べる(子供いると1番難しい)」「できるだけ腹5.6分目(外食は少し残す)」と生活管理を徹底。かつ、「体重が減る事も赤ちゃんによくないからダメ」で、「毎日指から血をだし計測(朝起きて、食後2時間後で計4回)」「夜はお腹に注射を2本」という日々を送っていたといいます。ただでさえ制約が多くなるマタニティライフ。上の子の面倒を見ながら妊娠糖尿病が悪化しないよう気をつける生活は気苦労が絶えなかったかもしれません。無事に赤ちゃんが生まれたことが本当に喜ばしいですね。出産後も慌ただしい日々が続きますが、家族で協力しながら無理せず過ごしてほしいですね。(※画像は浜田翔子さんオフィシャルブログより)妊娠糖尿病は産後に改善することが多いが、注意点も妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見または発症した糖代謝異常のことです。妊娠中の明らかな糖尿病は含まれません。妊婦さん全体の10%と高い頻度でみられますが、産後は改善することが多いです。ただし、妊娠糖尿病を経験すると、そうでない人に比べて、将来糖尿病になる可能性が7.4倍という報告があり、特に40歳前での発症リスクが高くなります。その他にも、妊娠糖尿病を経験した女性の4割弱が産後2年以内に糖尿病を発症し、4割強が耐糖能異常(血糖値を正常にコントロールできない状態)になったという報告や、妊娠糖尿病を経験した女性の約4割が、産後7~8年で糖尿病になったという報告があります。そのため、妊娠糖尿病になった場合は産後のフォローアップが大切です。産後6〜12週に「75gブドウ糖負荷試験」を受けて、血糖が正常に戻っているかを確認します。また、産後も糖尿病の予防に取り組むことが重要です。特に、妊娠前や産後に肥満体型の方で、かつ産後も耐糖能異常が続く場合は生活指導を受けるようにしましょう。参考文献:厚生労働省「妊娠前からはじめよう!健やかなからだづくりと食生活BOOK」参照:妊娠糖尿病、産後はどんなことに気をつければいい?|産婦人科専門医解説
2024年01月30日糖尿病は、体が血糖値を適切に管理できなくなる病気です。重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行しているケースも。また、妊娠出産時に女性が発症することのある妊娠糖尿病は、将来の糖尿病発症のリスクとなるほか、妊娠出産自体にも悪影響を与えることもあります。そこで今回は、女医の筆者が「糖尿病になりやすい人」の特徴や「糖尿病を防ぐための生活習慣」などを解説します。そもそも、糖尿病って?糖尿病は、体が血糖値を適切に管理できなくなる病気です(※1)。糖尿病の怖いところは、重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行していること。糖尿病は年齢とともに有病率が上がっていくことが知られていますが(※2)、若い女性でも罹患することはあります。また、糖尿病を発症するに至らなかったとしても、糖尿病になりやすい生活習慣を持続していたら、将来糖尿病を発症するリスクが高まります。糖尿病の分類:ほとんどの方は生活習慣病です糖尿病には大きくわけて1型糖尿病と2型糖尿病があります。このうち、2型糖尿病は体質や高カロリー食、高脂肪食、運動不足などが原因と考えられている生活習慣病です(※1)。2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、糖尿病患者さんの大多数はこのタイプとされています。一方、1型糖尿病は自己免疫疾患の一種で、発病と生活習慣にはあまり関係がないタイプ。今回の記事では、日本で予備軍も含め2,000万人以上の患者さんがいるといわれる(※4)、2型糖尿病の予防と対策について解説していきます。日本人はもともとインスリンの分泌量が少なく、糖尿病になりやすい体質だといわれていますので、注意が必要ですね。あなたはいくつあてはまる? 糖尿病のリスク要因そもそも糖尿病とはどういう状態かについて見てみましょう。まず、食事をして血糖値が上昇すると、それを低下させるためにすい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンの分泌量が低下したり、あるいはインスリンの効き具合が低下したりすると、体内でインスリンの作用が不足する状態になります。これによって上昇してしまった血糖値のコントロールができなくなっている状態が糖尿病です。2型糖尿病のリスク要因として、以下のようなものが指摘されています(※3)。遺伝的要因(祖父母、父母、兄弟姉妹などが糖尿病)肥満不健康な食生活ストレス運動不足加齢ただ、適切な食事をとり、適度な運動をして肥満に気をつけていれば、2型糖尿病を防ぐ、あるいは発症を遅らせることができるとされています。要注意! 糖尿病の初期症状糖尿病の初期や軽度のうちは、実は症状がかなり乏しいため、なかなか自分では気づかないことが多いとされています。何かの症状を自覚する前に、健康診断などでたまたま指摘されるというケースが多いんですね。ただ、気づかないまま放置していると、のどが渇く、水をたくさん飲む、トイレに行く回数が増える、疲れやすくなるといった症状が出てくるといわれています。女性なら知っておきたい、妊娠糖尿病とは?妊娠糖尿病という病気を聞いたことがありますか?それまで異常がなかった女性でも、妊娠によって身体への負担がかかることで、糖代謝に異常が現れることがあります。それが、妊娠糖尿病です。妊娠糖尿病になると、巨大児のリスクが高まったり、最悪の場合は子宮内胎児死亡につながるなどの悪影響があるとされます。また、帝王切開率や妊娠高血圧症候群のリスクが上がるなど、妊娠や出産に関するトラブルにつながるともいわれています。妊娠糖尿病は、出産してしまえば改善することが多いとされますが、将来的に2型糖尿病を発症する人が多いと考えられています。それだけではなく、脳卒中や狭心症、心筋梗塞といった動脈硬化で起こる心血管病のリスクも高いことが知られています。健康に過ごすためだけでなく、大切な妊娠出産のためにも糖尿病予防が重要なんですね。糖尿病にならないための生活習慣のポイント健康的な食生活、定期的な運動、十分な睡眠、ストレス管理と適正体重の維持は、2型糖尿病の予防につながると考えられています。特に血糖値を上げない食生活を送ることが大切です。健康的な食事野菜は一日350g以上の摂取が推奨されています(※5)。食事のはじめに野菜をしっかり摂ると、血糖値の上昇がゆるやかになり、すい臓への負担も減少して、糖尿病予防につながります。また、糖分を多く含んだ甘いジュースやお菓子の摂取は血糖値の急上昇を起こして糖尿病のリスクになるため、なるべく控えましょう。ご飯やパン、麺類などの主食類はおいしいですが、でんぷん質を多く含む主食類の摂りすぎは血糖値を上昇させ、すい臓の疲弊や肥満を招きやすいとされるので注意が必要です。主食がないとおなかが減るという方は、食物繊維の含有量が多いものを選ぶようにしましょう。全粒粉パンや全粒粉小麦を使ったパスタなどは血糖値の上昇がゆるやかであるとされています。間食したい場合は、チーズなどの乳製品やナッツ類のように糖質の含有量が少ないものをチョイスするようにしましょう。定期的な運動週に数回、30分以上の運動を心がけるとよいでしょう。運動は、筋力を鍛えるレジスタンス運動と、有酸素運動を組み合わせて行うのがおすすめです。運動それ自体でのカロリー燃焼効果は実は少ないのですが、運動によって代謝が活性化することや、適度な疲労感で夜によく眠れること、ストレスホルモンによる身体への悪影響を緩和する効果など様々な作用が期待でき、糖尿病予防だけでなく総合的な身体への好影響があるとされています。ストレス管理上記のように、運動は効果的なストレス対策になります。また、十分な睡眠をとることも、ストレス解消とともにメンタルヘルスを保つためにもとても大切です。睡眠不足だとストレスホルモンが高まり、食べすぎや肥満につながりやすくなるので注意しましょう。自分でできる対策を2型糖尿病は、生活習慣の影響を大きく受ける病気です。日々の小さな行動が、長期的な健康に大きな影響を与えることを忘れずに、健康的な生活を心がけましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 糖尿病※2 厚生労働省.図表1-2-8糖尿病患者数の状況※3 厚生労働省.糖尿病※4 厚生労働省.平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要※5 厚生労働省.e-ヘルスネット 野菜、食べていますか?筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年01月18日晩婚化や少子化が憂慮される今の世の中、高齢で不妊治療する人も少なくないようです。私もご多分に漏れず、結婚が遅かったため40歳になってから不妊治療を開始。うまくいかずにあちこち病院をさすらったのち、待ち受けていたまさかの診断とは! そんな私の体験談です。県内の病院では無理ですと門前払いされ…30歳を過ぎてから結婚した私は当時、東京の実家から某県へ引っ越して不慣れな生活に四苦八苦。電車やバスの本数が1時間に1本だったり、駅前に店はなく、スーパーまでが遠かったりと、慣れない環境での生活にいっぱいいっぱいで、自分の人生設計など考える余裕はありませんでした。気付いたら40歳を超える年齢になっており、「子どもが欲しい」と慌てて思い立ち、市内にある評判の良い女医の産婦人科を受診したのです。まずは問診票を書き「不妊治療」にチェックを入れ受付に提出。人気のクリニックだけあって、1時間以上待たされ、やっと診察室に呼ばれると、女医は開口一番「最初から年齢を聞いていたら待たせなかったのに。すぐお帰りください」とひどい言葉を放ちました。「いや、ちょっと待ってください」。話だけでも聞いてほしかったので食い下がると、「あなたの年齢ではうちのクリニックだけでなく、県内ではもう無理ですよ。東京でも大阪でも自分の納得のいくお好きなところへ行きなさい」と門前払いされました。不妊治療の通院を始めたが結果は出ず妊活の一環で、SNSで知り合いになった院長が経営する鍼灸院にも通っていたのですが、その鍼灸師に「女医にひどいことを言われ、診察してもらえなかった」と愚痴りました。すると「あのクリニックは、うちのお客さんもボロクソに言われて泣かされたんですよ。気にしないで〇〇クリニックへ行ってごらんなさい、あなたより年上の人も通っていますよ」とすすめられたのが、わが家から電車を乗り継いで1時間半かかり、ローカルテレビでCMも流れる、県内でおそらく一番有名な不妊治療クリニック。そちらに通院することにしました。しかし、1年以上通院するも結果は出ず……。排卵誘発から採卵、受精、胚移植まで、結果が出ていないのに毎月同じ処方の繰り返しで、ひと月に数十万円の治療費ばかりが飛んでいき、どこが悪いのか調べてはくれないのです。漠然とした不安の中で、なぜか思い出されるのが一番初めに受診した、嫌なことを言う女医の「県内では無理です、東京でも大阪でも行きなさい」という言葉でした。当時ブログで不妊治療日記を書いていた私は、フォロワーの皆さんとの交流の中で、東京や大阪には日本国内でトップクラスの不妊治療クリニックがいくつかあることを知りました。患者は当たり前のように新幹線や飛行機で通院していると知り、私も憧れるようになりました。ぜひそちらで診てもらいたいと思い、勇気を振りしぼって在来線と新幹線を乗り継いで4時間ほどかけて大阪の超有名クリニックの門をたたいたのです。診断結果はまさかの病気疑いだった!超有名クリニックだけあって患者層はどことなくセレブに見え、場違いを感じつつも待合室で待つこと2時間。メディアで拝見していた超有名医師の診察です。医師は気さくでやさしく話を聞いてくれ、その場で必要な検査をいくつか提案してくれました。その内容は血液検査をはじめ、BCE(慢性子宮内膜炎)検査、子宮の収縮検査、銅亜鉛検査、不育症の検査など「え?」と思うようなことばかりで、県内の病院ではまずなかった検査です。10個ほど検査があったでしょうか、すべての診断結果が出るまでの半月ほどは、期待と不安でとても待ち遠しかったです。しかしその結果は! なんと「糖尿の疑い」で薬が処方されたのです。毎年の健康診断でも血液検査はしますが、一度も糖尿病と言われたことはありません。医師が言うに「一般的な健康のための適正値と、妊活のための適正値は違うんですよ」とのことでした。そのような考え方があるのだと、初めて知りました。驚くとともに、最初の県内のクリニックではどうしてそれを教えてくれなかったのだろう。「少しでも早く治療していたらもっと早くに授かれたかもしれないのに」と残念な気持ちにもなりましたが、結果がわかり、遠方まで通ったかいがあったなと思いました。まとめ近場の産婦人科で、私が高齢妊活者であるがゆえに「お帰りください」とまさかの門前払いをされ、その後テレビCMで有名な県内の不妊治療クリニックに通うも思うような結果が出ず。ただ時だけが過ぎてもんもんとした気持ちでいた私が、不妊治療のブロガーたちの後押しもあり、奮起して新幹線通院を決断したことによって、まさかの糖尿病(妊活基準)が判明しました。私がネットの民と交流せず、何も疑問に思わずに県内の病院にそのまま通い続けていたら何の結果も得られなかったでしょう。不妊治療は風邪などの一般的な病気とは違い、どこの病院でも通えば良いというものではないようでした。近場で済ませようとせず、思い切って県外へ飛び出す勇気も必要なのだと思い知りました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/村澤綾香著者/こぴあ(50歳)園芸店店主。園芸ライター。県の里親として虐待児童の一時保護など児童の福祉に携わる。主に1歳前後の里子がお泊りに来るので、日々奮闘中!
2024年01月02日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。糖尿病の持病がある母・あーちゃんは、毎週インスリン注射を受けています。それ自体は問題なくこなせるのですが、別の日にインフルエンザの予防接種を受けたところ、いつもと違う診察室・先生になっていて理解が追いつかず、その場でキョロキョロしてしまう事態に。いつものパターンとは違うと、対応できなくなってしまったようです。あれ?記憶から消されている…?やらなくてはいけないことがあるのはわかっているけれど、それが何かわからない……。あーちゃんは今、何をしていてもそんな状態なのかもしれません。やらなくてはいけないことを自分のペースでこなそうとするため、突拍子もない行動に出ることも多く、本当に目が離せなくなってきました。あーちゃんは5人きょうだいです。伯父に呼ばれ、亡くなった叔母の家に行くことになり姉妹で付き添うと、ただ叔母の家を掃除するだけだったようで、早朝からあーちゃんを迎えに行ってから叔母の家へ向かうという大移動に。帰宅後、あーちゃんから電話がかかってきました。なんだか話の雲行きが怪しくなってきました。恐る恐る聞いてみます……。今日、一緒にいたのは誰かというのを忘れてしまったようです。時間と労力をかけて付き添った今日という日が、なかったことになっているようです。その日、伯父たちと一緒に食事をした私たち。このやりとりを何度も繰り返しました……。そして、糖尿病の話が出ると……。え? 違うよね……!?めちゃくちゃちゃんとしゃべっているのに、内容がウソばかり……。姉妹で困惑。食後、うれしそうにあんみつを食べていました……。むしろ、甘いものを食べまくっているように思うのですが……。ある日、伯父に呼ばれて亡くなった叔母の家に行くことになったあーちゃん。今は誰も住んでいないため、家をどうするのかという話になるとあーちゃんが理解できないと思い、姉妹で付き添うことに。しかし、いざ伯父と合流すると目的は家の片付けだったことが判明。あーちゃんを早朝に迎えにいき、逆方向に2時間もかかる叔母の家へ向かうという遠回りをすることになりました。その後、片付けをしてから、皆で食事をして解散となったわけですが、夜になってあーちゃんから私のところに電話がかかってきて、今日1日どんなことがあったのかを聞かされました。……え? 私もいましたが? 話を聞いてみると、今日1日の記憶から私たち姉妹と伯父1人の存在が消えていました。めちゃくちゃ疲れながら付き添ったのに……。あーちゃんの兄弟は全員が糖尿病。そのため、食事会中も糖尿病の話で盛り上がっていました。するとあーちゃんも負けじと、自分は食事に気を付けていてケーキなんて何年も食べていないと語りだしました。その口ぶりは、ものすごくちゃんとしている風だったのですが……実際には、ケーキ以外の甘いものもたっぷり食べているのです。姉妹で「何言ってるの!?」と、思わず突っ込みたくなりました。--------------食事会をしたこと自体は忘れていないのに、誰がいたのかわからなくなるのではなく、一部のメンバーだけ記憶から抜け落ちてしまうこともあるのですね。でも、実際に時間も労力もかけて付き添った人からすると、記憶から消されてしまうのは少し寂しいかもしれませんね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月29日ママ・Aやん、パパ・Pやん、令和元年生まれの愛娘・コチコーちゃんのハートフル育児マンガ。ゆる~い家族の日常に関西弁のツッコミが鋭く光る! 妊娠糖尿病の一歩手前と診断されたAやんさん。臨月にして糖を抑えた食事療法がスタートしました。気になる、その結果は……?HugMug読者のみなさまこんにちは!現在ふたり目妊娠中のAやんです。ついに臨月に入り、現在は正期産という時期に突入しました。そんななか血糖値が高めと診断され、糖を抑えた食生活を送る羽目に。(前回コラムをチェック!)そもそも糖を抑えるとは????とりあえず白米はいつも通りの量は食べられません。パンもいつも通りの量を食べているとあっという間に糖質オーバーしてしまいます。ジュースやポテチ、アイスなんてもってのほか!!!!といった調子で、普段食べることが大好きな私には結構キツかったです。しかし血糖値をコントロールしながらの食生活をしたおかげで自称「血糖値のプロ」となりました。妊娠糖尿病のリスクからは一旦免れることができ、同時に体重もコントロールすることに成功!!あとは穏やかに過ごして産むだけだ〜!!やった〜!!!!と思っていたら。次は風邪を引いてしまい、おまけになぜか左手の人差し指を突き指。ほんとになぜなのか。トラブルだらけですが、気合い入れて産んだる!!と意気込む作者なのであった。PROFILEAやんさん平成元年生まれ兵庫県出身。娘コチコー(2019年5月生まれ)の出産を機に会社員を辞め漫画家へ。インスタグラム(@aandp1989)とライブドアブログ(Aやんのええやん!ブログ)にてほぼ毎日漫画を発信中。KADOKAWAより初書籍「ポンコツ3人家族こんな日常でもええやん!」も発売中!Instagram
2023年12月15日義母が糖尿病で入院することになりました。そこから始まった義母の介護についてお話しします。ほぼ寝たきりの状態に義母は、突然血糖値が上がりました。それにより脱水症状がひどくなり、意識はもうろうとした状態に。ほぼ1週間寝て過ごしていました。おむつを替えるだけでもひと苦労入院中、義母は常におむつを装着する状態になってしまい、私よりはるかに体格が良い義母のおむつを、日に何度も替えることになりました。思い通りにおしりを上げてくれるわけではないので、体をあっちに向かせたりこっちに向かせたり、本当におむつ1つを替えるだけでも重労働でした。一筋縄ではいかない介護ごはんの時間は、ずっと寝ていたのでベッドを起こしても、また横になろうとするので、座らせるだけでひと苦労です。インスリンを打った後からの食事なので、ごはんを食べないといけないのですが、思うように口を開けてくれず、これまた大変で……。私は3人の子どもの育児をしてきましたが、義母は体格が良いし頑固な性格もあり、義母の介護は一筋縄ではいかないことだらけでした。まとめ介護をする上で、おむつを変えることも食事の介助をすることも、着替えをさせることも本当に大変です。さらに、床擦れしないように数時間ごとに体勢を変えてあげないといけないので、本当に心身ともに休まらず……。きちんと自身のケアもしないと、介護する側がダウンしてしまうものだと思いました。(30代女性)※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年11月30日2023年11月14日、お笑いコンビ『フォーリンラブ』のバービーさんがパーソナリティを務める、『バービーとおしんり研究所』(TBSラジオ)に、お笑いタレントの、いとうあさこさんが出演。そこで語られた、いとうさんの『隠れ病』について、驚きの声が上がっています。いとうあさこ、『隠れ病』を告白同日、合間に食べたシュークリームの話や、健康の話などで盛り上がった、バービーさんといとうさん。いとうさんは放送の中で、体力維持のためのアミノ酸を摂取していることを明かしました。芸能界でも大の酒好きで知られるいとうさんは、お酒についても「たらふく飲んでいる」と話しながらも、自分の身体の状況を把握するため、年に一度、健康ドックを受けているそうです。一応、1年に1回人間ドックに行ってんの。(身体の)各所、よくないだろうと思って。だけど、お酒にまつわるところ、肝臓とか、糖とか出るじゃん。ものすごい標準値なの。Amazon Music Presents バービーとおしんり研究所ーより引用酒で異常が出やすい、肝臓や糖の数値は正常だという、いとうさん。これにはバービーさんも「それすごいですね」と称賛した後、「でも肝臓が強すぎる人って、脳にくるっていうじゃないですか」と、脳の異常がないかを心配したのです。バービーさんのひと言に対し、「脳ドックもしょっちゅうやっている」と答えた、いとうさん。脳ドックを受けるのは、明確な理由があってのことでした。テレビでさ、やるじゃん、健康診断みたいな(企画)。あの(テレビ番組で健康診断を受けた)時に、結構普通にあることらしいんだけど、みなさんにね。「隠れ脳梗塞が4個ある」っていわれて。まあ、意外に(多くの人に)あると。正直、そんなに重く考えなくていいけど、できたものは一生なくならないんだって。だから、そのままキープか、おっきくなるかしかないから、確認してる。そしたら全然おっきくなってない。だからどうやら、もうちょっと、元気そう。Amazon Music Presents バービーとおしんり研究所ーより引用いとうさんは、とあるテレビ番組に出演した際、隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)が4つあることを告げられたのです。無症候性脳梗塞とは、脳卒中発作の経験がない状態にも関わらず、脳ドックでMRIを撮った時に発見される、軽度の脳梗塞のこと。無症状ではあるものの、将来的な脳疾患のリスクが上がったり、大きくなったりするといわれていることから、いとうさんは無症候性脳梗塞の状況を把握するために脳ドックを受けているといいます。結果、同日現在は悪化していないとのこと。「もうちょっと元気そう」と、笑って明るく話していました。【ネットの声】・健康診断、全然行っていない。私もいかなきゃって思いました。・人間ドックや脳ドックを定期的に受けているなんて、えらい!・同世代の話なので、他人事じゃないと感じました。表面上は健康で、問題なく日常を過ごしていても、隠れている病気に気付けないことはあります。手遅れにならないよう、年に一度は健康診断を受け、自分の身体の状況を知ることは大切です。いとうさんが毎日元気に過ごせるよう、多くの人が願ったことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年11月16日全国健康保険協会(協会けんぽ)京都支部(京都市下京区、支部長:守殿 俊二)は、11月14日「世界糖尿病デー」*1にあわせ、運動習慣と糖尿病リスクの関係を調査した結果を公開いたします。*1 世界糖尿病デー 国連が採択した、全世界で糖尿病予防を呼びかける日「世界糖尿病デー」とは、2021年現在、世界の糖尿病人口は5億3,700万人に上っており、2045年には約7億8,300万人に達すると試算されています*3。中でも日本が位置するアジア・太平洋地域の患者数の増加は深刻で、2021年は2億600万人と全世界の約1/3の糖尿病患者がこの地域に集中しています。我が国においても、糖尿病と強く疑われる人と可能性を否定できない人の合計は約2,000万人*4に上り、早急な対策が迫られています。このような状況を踏まえ、国際連合(国連)は、IDF(国際糖尿病連合:現在約170カ国230団体が加盟)が要請してきた「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を2006年12月20日に国連総会議で採択しました、同時に11月14日を「世界糖尿病デー」に指定し、世界各地で糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発運動を推進することを呼びかけました。出典・一部引用:世界糖尿病デー実行委員会( )*2 全国健康保険協会京都支部35歳以上の加入者のうち男性148,911人、女性90,558人を調査(令和4年度)*3 IDF(International Diabetes Federation) DIABETES ATLAS 10th Edition2022*4 平成28年(2016年)国民健康・栄養調査 (厚生労働省)■全国健康保険協会京都支部調査 糖尿病リスク加入者約24万人を対象とした健診受診データをもとに、運動習慣と糖尿病リスクの関係を調査した結果、ひとつずつの項目においては軽微な倍率ではあるが、これらの積み重ねが糖尿病リスクを高めることが懸念される。●調査概要令和4年度京都支部被保険者男性:148,911人、女性:90,558人の健診問診データより、糖尿病リスクと運動習慣の関連を分析。●調査結果 年齢調整後のオッズ比・30分以上の運動習慣のない方の糖尿病リスク男性 1.144倍/女性 1.038倍・歩行または同等の身体活動のない方の糖尿病リスク男性 1.165倍/女性 1.125倍・歩行速度の遅い方の糖尿病リスク男性 1.253倍/女性 1.439倍(※オッズ比)統計学では、事象の起こりやすさを表す指標として使われる。1よりも大きいと事象が起こりやすい、小さいと起こりにくいことを表す。糖尿病リスクと歩行速度の関係を例にすると、オッズ比が1より大きいとは、歩行速度が遅い人は速い人と比べて糖尿病リスクが高いという意味。(※年齢調整)健康リスク等は一般的に年齢が上昇するとともに高くなるため、年齢構成の異なる集団を比較できるように調整すること。■誤解が多い「運動をする」ことへの理解を促進30分運動し続けることと、10分を3回に分けることは同じ効果があることなど、まとまった時間がとれなくても「運動する」ことをおすすめしております。細切れ運動のススメ■11月14日は世界糖尿病デー、今年のテーマは「糖尿病ケアにアクセス」いいいし=いい医師の日。糖尿病予防や治療のために、適切なアドアイスをしてくれる人を探すこともおすすめしたい。全国健康保険協会京都支部では、「健康の現在値(いま)」広報プロジェクトを通して広くみなさまの健康増進を図る取り組みを行っております。広報プロジェクト啓発ウェブサイト●Dr.坂根の健康のススメ、一問一答。いちばんの薬は「運動」。「いいわけ」をやめることからはじめる。運動するなら今、居間から。 ●特定健診・特定保健指導について健康増進のプロが伝える、健康のススメ。生活習慣病は突然に。健康の曲がり角を迎えた40代、健康のための行動計画はいますぐに。 【補足資料】■協会けんぽ京都支部の広報プロジェクト、ホームページもリニューアル からだの中は見えない、だから健康の現在値(いま)を確認しよう。広報プロジェクト「健康の現在値(いま)をみよう」協会けんぽ京都支部は、加入者の皆様がご自身の健康や生活習慣に関する情報を得て、その情報を活用する力(ヘルスリテラシー)を向上させていただくため、令和3年度より、新しく「現在値(いま)が見える場所」という統一テーマを掲げた広報プロジェクトを開始いたしました。皆様が生涯にわたり元気に、夢を持ち、活躍し続けるためには、ふだんの生活の中からは見えないからだの現在値(いま)をみることが大切であると考えています。●皆様が「健康の現在値(いま)」をみることのお手伝い。「みる」ことを促進生活習慣病状態不明者(健診も医療機関も受診していない恐れがある方)と呼べる方々は約13万人もいらっしゃいます。自身のからだの現在値(いま)をみるには、まずは健康診断(健診)。年に1回の健診では、ふだんの暮らしを通信簿としてみることができます。現在値(いま)をみることは、暮らしをどう捉えて、工夫していくべきなのかを考えるための大きな指針となるからです。わたしたちは多くの皆様に「健康の現在値(いま)」を知り、将来に向けた備えをしていただくため、加入者への保健事業等利用の必要性、事業の価値を伝えていくことを目指しています。協会けんぽ 京都支部では、皆様が「現在値(いま)をみる」きっかけとなる、動画や特設ウェブサイト、メールマガジン等、広報活動を実施。また、健診結果等のビッグデータを活用し、京都府の健康課題や、かかりやすい疾病の傾向などを分析、健康の後押しをしてまいります。今後も、このプロジェクトを通し、多くの皆様が健康意識を高め、また各事業所が健康経営(R)への取り組みを加速できるよう活動してまいります。※「健康経営(R)」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です「現在値(いま)が見える場所」【お問合せ先】全国健康保険協会 京都支部 企画総務グループ担当:山口・須藤TEL:075-256-8636FAX:075-256-8670 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月13日恋愛したいけど、結婚したいけど、特定の人が頭に浮かばないという方も少なくないでしょう。実は、素敵な人と出会っても気付かずスルーしちゃっている「恋愛できない病」が原因かもしれません。今回はその原因と克服法を紹介します。現状の暮らしに満足している仕事や趣味に没頭すると、恋愛をしたいという気持ちが自然に薄れてしまいます。充実した一人の時間が心地よく、恋がうまくいかなかったときにはすぐに諦めてしまうという習慣がついていませんか?とはいえ、心が満たされているときほど、素直に人を好きになれるもの。必要以上に「恋しなきゃ!」と焦るより、魅力的な人との出会いを待つことで解決するかもしれません。忙しさに追われている「仕事が忙しい」「もう寝る時間…」という生活をしている人は、そもそも恋愛に対する余裕がないかもしれません。恋愛をするにはエネルギーと時間が必要です。恋愛をしたいなら、仕事とプライベートのバランスをとることが重要。時間に余裕がない場合、スケジュールを埋め尽くさず、恋愛する余裕を作ることが大切です。たとえば、彼からデートの誘いを受けたとしても、1ヶ月先にしか空きがなければ恋愛を進めることは難しくなってしまうでしょう。自己愛が足りない自分を好きになれないと、他人を心から愛するのは難しいものです。また、自己評価が低いと「自分のことを好きになってもらえるはずがない」という思考に陥りがち。彼と一緒になっても、自己肯定感が低いせいでうまくいかなかったりします。長らく好きな人ができていないという人は、まず自分自身と向き合うことをオススメします。不安定な生活安定的な収入や仕事が見つからず、恋をする余裕がないという人もいるでしょう。日々の生活が不安定だと、恋愛が後回しになるのは当然。そんなときは、焦らずに生活を安定させることから始めましょう。心と生活環境を見直す好きな人ができないのは、出会いがないからだけではありません。恋ができないのは、自分自分または自分の生活に原因がある場合もあるのです。恋がしたくなったとき、まず恋を始められる環境作りから始めてみましょう。(Grapps編集部)
2023年11月11日名古屋・三重・東京で4つの歯科医院を展開するプルチーノ歯科・矯正歯科(本院:愛知県名古屋市、医療法人鸞翔会 理事長 鶴田 祥平)は、このたび、糖尿病内科専門医と連携し、歯科医院にて糖尿病簡易検査を行うサービスの提供を開始いたしました。糖尿病簡易検査を実施した一般開業の歯科医院として数少ない事例となります。糖尿病スクリーニング検査の案内■本施策の背景「国民病として10人に1人が罹患する糖尿病」現在日本において、糖尿病の罹患者はおよそ「10人に1人」と言われています。また、世界で見ても糖尿病人口は5億2,900万人と年々増加傾向にあり、日本のみならず世界中で罹患者の多い病気となっています。これだけ多くの方が罹患している糖尿病は重症化すると命に関わる合併症につながる病である一方、そのリスクを多くの方が知らないということが大きな課題であると考えています。口腔内環境と、糖尿病には密接な関係があり、適切かつ専門的な口腔ケアを行うことで、糖尿病の改善に繋がったという報告もあります。糖尿病は早期発見・早期治療を行うことで、重症化が避けられる疾患である為、定期的に通院する方の多い歯科医院で、糖尿病スクリーニング検査を行うことが必要と考え、本取り組みを開始しました。■当院理事長の思い「歯科医院での糖尿病確認は問診が一般的。早期発見、早期治療のためにスクリーニング検査を必須に」「なぜ歯科医院で糖尿病の検査を?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は歯科医療と糖尿病は大きく関係しています。鶴田理事長歯周病に伴い、歯と歯茎の境目にある溝(歯周ポケット)から出血・膿が出ている場合、炎症に関連した化学物質が血管を通じて体中に放出されています。この炎症関連の化学物質は、体のなかで血糖値を下げるインスリンを効きにくくします。そのため、糖尿病が発症・進行しやすくなるというリスクが伴います。こうしたリスクがある中で、歯科医院において糖尿病の確認は問診でしか行っていないのが一般的です。検査をしていないことで無自覚の糖尿病者が多いのを見落として、歯科治療を行っている可能性が高いと考えております。歯科医院においてスクリーニング検査を必須にしていくことは血糖コントロールがなされていない患者様の治療を行うにあたって重要なことであり、糖尿病と歯周病の双方の治癒に大きく関係しています。当院の取り組みが他院でも実施されるようになり、日本の歯科医療がますます発展していくことに期待しています。検査機■検査費用について無料※検査を受けられるのは当院での治療を受けられる方に限ります■検査の流れSTEP1:手指の消毒をしますSTEP2:消毒した場所に穿刺米粒大ほどの血液を採取STEP3:専用器具に血液を採取STEP4:測定STEP5:即日検査結果の通知■検査を受けられた方からのコメント・簡単な採血で済んだので驚いた。これなら気軽に受けられると思う。・検査結果をすぐに教えてもらえたのでよかった。定期的に受けたい。■検査実施医院について《プルチーノ歯科・矯正歯科 神宮前院》郵便番号: 〒456-0032所在地 : 愛知県名古屋市熱田区三本松町18-4 ミュープラット神宮前4F電話番号: 052-881-8241診療時間: 最新の診療時間はHPをご確認くださいURL : 神宮前院の院内画像■検査日程について当院Instagramにて検査スケジュール情報を発信しておりますのでご覧ください。 ■検査のお申し込み方法上記医院宛にお問い合わせください。■医療法人鸞翔会 プルチーノ歯科・矯正歯科プルチーノ歯科のロゴ大プルチーノ歯科・矯正歯科では「人生のターニングポイントとなる歯科へ」をテーマとして掲げ、患者様と歯科を通して一生のお付き合いをさせていただけるクリニックにしたいと考えております。そのため、歯科治療から患者様の健康はもちろん、患者様に寄り添い治療を通して人生がより良いものになることを、自分の幸せのように感じる事ができる歯科クリニックを目指しており、いつご来院いただいても変わらぬおもてなしや治療を維持できるよう、スタッフ一同日々精進しております。貴方にとってかけがえのない歯科医院になることを目指してまいります。■その他社会的な取り組み当法人は地域及び、自治体の企画する健康セミナー等への各種地域イベントへ積極的に参加しています。地域へのイベントを通して、健康意識・口腔意識の向上に寄与して参ります。■受賞歴当院は矯正歯科医院としての治療を行うにあたり、マウスピース型矯正装置「インビザライン」の提供を行っています。当法人は、年間200症例以上、2017年の開業から累計で1,300症例以上の実績があり、毎年「インビザライン・ダイヤモンドプロバイダー」の認定を受けていることから、多くの症例実績を高く評価されています。症例実績を高く評価されています。インビザライン・ダイヤモンドプロバイダーの盾矯正相談中の鶴田理事長■法人情報医療法人名: 医療法人鸞翔会所在地 : 〒457-0012愛知県名古屋市南区菊住1-7-10 イオンモール新瑞橋1F設立 : 2017年1月代表者 : 理事長・歯科医師 鶴田 祥平URL : 事業内容 : 一般歯科治療、矯正歯科治療、審美歯科治療のご提供プルチーノ歯科のロゴ小 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月09日全国無料放送のBS12 トゥエルビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:須磨直樹)は、糖尿病について学ぶ番組「知ってたつもり!?糖尿病のコト」を、11月12日(日)夕方5:00から放送いたします。1.「知ってたつもり!?糖尿病のコト」番組概要糖尿病について知っていますか?日本国民の約2,251万人(※厚生労働省2020年発表)が糖尿病患者およびその予備軍だと言われています。血糖値が高い状態が続いてしまう糖尿病は、「糖尿病は贅沢病」「不摂生だから…」「中高年の病気」など誤解が多いのが事実。しかし、必ずしも食べ過ぎや甘いもの好きなどが原因というわけではありません。そこで、世界保健機関が11月14日に定めた国際デー“世界糖尿病デー”を機会に、専門家・矢部大介教授を迎えて、様々なコーナーを通して、お笑いコンビ・TIMのレッド吉田さん、現役看護師タレントの長野じゅりあさん、フリーアナウンサーの安東弘樹さんが、”楽しみながら”そして”正しい知識”をモットーに、糖尿病について学びます。【出演者】レッド吉田、長野じゅりあ、安東弘樹■番組HP: 2.放送スケジュール11月12日(日)夕方5:00~5:30MCの安東弘樹さんレッド吉田さんと長野じゅりあさん■BS12 トゥエルビについて■三井物産(株)100%出資の24時間全国無料のBS放送局です。スポーツ中継や大人の趣味教養など、上質なエンターテインメント番組を総合編成でお送りしています。視聴方法は、BS+12ボタン、または3桁番号222チャンネルです。BS12 | BS無料放送ならBS12 トゥエルビ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月08日高齢化が進むなかで、患者数が年々増加してると言われているパーキンソン病。現在、日本には20万人以上の患者がいるとされています。そんななか、パーキンソン病の当事者が主演を務める日本初の劇映画『いまダンスをするのは誰だ?』がまもなく公開。そこで、病と闘いながら活動しているこちらの方にお話をうかがってきました。樋口了一さん【映画、ときどき私】 vol. 602人気番組「水曜どうでしょう」シリーズのテーマソングである「1/6の夢旅人2002」や日本レコード大賞優秀作品賞を受賞した「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」などで知られ、数多くの有名歌手たちにも楽曲を提供してきた樋口さん。パーキンソン病を17年間も患いながらシンガーソングライターとして積極的に活動を続けていますが、本作では俳優初挑戦にして初主演という大役を務めています。今回は、役作りの苦労や病気との向き合い方、そして諦めそうになった自分を変えてくれた音楽との出会いなどについて語っていただきました。―まずは、どういった経緯で、主演のお話が来たのでしょうか。樋口さん最初は主題歌を頼まれたので、二つ返事で受けました。ところがしばらくして、「主役をお願いしたい」という手紙が突然届いたんです。そのときは本当に寝耳に水で、どうやって断ろうかということしか考えていませんでした(笑)。―そこから引き受けようと気持ちが変わったのはなぜですか?樋口さん一晩寝たあと、「辞退させていただきます」と連絡をして電話を切ったときの自分を想像してみたんです。そしたら、やったことがないという理由だけで断るのは、表現に携わる人間としてもったいないなと。それに、これから先の人生で「映画の主役をやってほしい」なんて言われることはまずないだろうと思ったんです。そう考えているうちに、だんだんやってみたいなと考えるようになりました。将来を考えて落ち込んでしまうときもある―初めての演技でわからないことも多かったと思いますが、俳優の知人に相談したことはありませんでしたか?樋口さん周りにいっぱいいるので、それも考えたんですよ。でも、下手に技術を植え付けられると、逆に余計なことをしちゃうんじゃないかなと思ってやめました。そこで、セリフを覚えたうえで、どうしたらそれを普段話しているように言えるかということにまずは重きを置くことにしました。とはいえ、自分で編み出した方法だったのでいまでも不安はありますが、一番長くやってきた音楽を生かして歌を歌うようにセリフを言えた部分もあったかなと思っています。―演じるうえで、同じ病を抱える主人公に共感する部分もあったのではないでしょうか。樋口さんそれはありましたね。ただ、病気を宣告されて怒りに任せていろんなものを壊していく彼のような反応は僕にはなくて、自分はわりと淡々と受け止めることができたので、そこは違ったかなと。でも、治療法のない難病なので、将来のことを考えて落ち込むことは僕にもあるのでわかる部分はありました。―ということは、役づくりに関しては技術的な難しさはあっても、感情的にはすんなりとは入れたと。樋口さんそうですね。劇中に何もかも失ってビルの屋上で泣くシーンがありましたが、そこも気持ちがわかるので、家族も友達も全部奪われた子どものような感じで演じました。病気に蓋をせず、個性として扱ってほしい―今回はセリフ以外にもダンスを覚えるのが大変だったと思いますが、これまでにダンスのご経験は?樋口さん小学校のときに踊ったフォークダンスの「オクラホマ・ミクサー」以来ですよ(笑)。今回は、撮影の約2か月前から先生に振りを教えてもらいながらロックダンスを練習しました。覚えるのが大変なのはもちろんですが、全然かっこよくならなくて…。でも、娘のために一生懸命なんだけど、イマイチなところがこの映画では大事だと思ったので、真剣だけどイケてない感じをそのまま出しています。―本作では、パーキンソン病の方に対してきつく当たったり、心ない言葉をかけたりする不寛容な社会の様子も描かれていますが、ご自身もそういった経験はありますか?樋口さんいまのところ、僕はそういう場面に遭遇したことはありませんね。でも、コンスタントに薬を飲んでいないと、突然動きが取れなくなってしまうので、日常生活のさまざまな場面で自分が周りに気を遣ってしまうことはよくあります。薬が効いているときは普通に動けているので、周りも病気であることを忘れていろいろ誘ってくれるのでそれはうれしいんですけど、相手に迷惑をかけるのが嫌だなと思って自分が断ってしまうことが多いですね。でも、僕は極力自然に接してほしい気持ちもあるので、もしみなさんの周りにパーキンソン病の方がいたら、病気に蓋をしてしまうのではなく、その人の個性として扱ってもらえたらいいなと思います。公表したことで、エネルギーを活動に使えるようになった―ご自身がパーキンソン病の診断を受けたのは2009年ですが、不調を感じてから病名がわかるまで3年もかかったそうですね。樋口さん当時は何だかわからなかったので、まず正体を現してほしいとつねに思っていました。僕の場合は、典型的な症状である手の震えが出なかったので、それが病気の診断が遅れる理由だったのかもしれません。そんななかで、「もしかしてパーキンソン病なんじゃないか?」と自分で思うようになり、そのことを医師に告げて調べてもらったら、パーキンソン病であることがわかりました。難病であることは知っていましたが、病名がわかったことでホッとした部分はあったと思います。―とはいえ、公表するまでには葛藤もあったのではないでしょうか。樋口さん最初は「言わないのが当然」というか、自分の弱みは伏せておくのが普通の対応だと思っていました。でも、何かを隠すというのはエネルギーを使いますからね。公表したことによって、そこに使うエネルギーを自分の活動に向けられるようになったので、以前よりも負担は軽くなりました。ただ、実際は会社や同僚にも隠しながら闘っている人は多いとは思います。会社勤めしている方は、「組織のなかで正常な役割を果たせなくなった」と自分で言うようなものですからね…。そこは、僕とは違うプレッシャーがあって大変だろうなと感じています。―ご自身は歌手をやめようと思ったことはなかったですか?樋口さん僕が熊本に移住したのは、いまから12年ほど前ですが、一番声が出なくなってしまったときでもあったので、実は「やめるしかないのかな」と考えたこともありました。ライブをしてもお客さんに対してうまく表現できなかったのが、本当に情けなかったんですよね。「何があってもバッドエンドはない」と考えている―そこからどうやってまたモチベーションを上げて、活動を続けられたのでしょうか。樋口さんその瞬間についてはいまでもはっきりと覚えていますが、中島みゆきさんが吉田拓郎さんに向けて書いた「永遠の嘘をついてくれ」という曲をお二人が歌っている音源を聴いたときのこと。自分に言われている気がして、涙が止まらなくなってしまったんです。そのあとに、諦めることを1回諦めてみようかなと。音楽は世界を変える力があるかどうかはわからないですが、人の気持ちを変えることができるんだなと自分で実感しました。そういった感覚は、ザ・ビートルズを初めて聞いたとき以来だったと思います。―病気と向き合うなかで、考え方が大きく変わったこともありましたか?樋口さん僕は「自分=パーキンソン病」ではなくて、パーキンソン病という“荷物”が1つ増えたなという感覚です。でも、「何でこんな荷物を持たなければいけないんだろう」というよりも、「この荷物を抱えた人生にはきっと何か理由があるんだろう」と思っています。その理由は死ぬまでわからないかもしれませんが、「必ず知ることができるときが来る」と信じていて、いまはそれを楽しみに待っているような感じです。―そういう気持ちは、創作活動にも影響を与えているのではないかなと。樋口さんそれはありますね。特に自分が書く詩には変化があって、「何があってもバッドエンドはない。すべての終わりはハッピーエンドなんだ」というようなものを作ることが増えました。以前からそういうところはあったのかもしれないですが、この病気になってからは、「ネガティブなことが起きても、それはハッピーエンドのための障害物であり通過点」みたいな内容が多くなってきたなと自分でも感じているところです。いまは、ギターを弾きながら歌えなくなったとか、できないこともいろいろと増えています。でも、ファンの方々も見守るように受け入れて、やれることを精一杯しているところを見てくださっているのでありがたいです。30代をすぎても、子どもように楽しんでほしい―いつでもポジティブな樋口さんの姿に、救われている方も多いと思いますが、実際に反響を感じたことはありますか?樋口さん最近、「水曜どうでしょう」のキャラバンで各地を回っていたのですが、そのときに「1/6の夢旅人」という楽曲がいかにたくさんの方の人生に関わっているのかを知ることができました。結婚式で使ってくださった方や「泣きました」という方など、あの曲のなかにはみなさんのいろんな感情が入っているんだなと。多くの人の背中を押す役割も担っているようなので、いまでは自分の手を離れて大きなものになっているんだと感じています。―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。樋口さん20代からすると、30代というのは年を取ってしまったなと一番感じるときかもしれません。でも、いま自分が59歳になって思うのは、30代って全然子どもだなということ。なので、みなさんには“ガキ感”みたいなものを発揮してもらって、もっと楽しんでほしいなと思います。僕でさえ、自分もまだまだガキだなと感じているので(笑)。30歳すぎたからと悲観することなく、突き抜けてもらいたいです。インタビューを終えてみて…。音楽を深く愛し、どこまでも前向きな樋口さん。病気であることを感じさせない力強い言葉には、背中を押されるような感覚がありました。「音楽をやることが自分の役割だったと言われたい」とも語っていた樋口さんの活動をこれからも楽しみにしたいと思います。次にダンスをするのはあなた!実話を基にパーキンソン病を抱えながら生きる人たちのリアルを描きながら、家族や周囲の人たちとしっかりと向き合うことの大切さも描いている本作。自分らしい生き方を見失いがちな現代に生きる人たちにとっては、「自分だけではない」と新たな一歩を踏み出す勇気をもらえるはずです。写真・園山友基(樋口了一)取材、文・志村昌美ストーリー家庭を顧みることなく、仕事一筋で生きてきた功一。妻とはすれ違いが続き、娘とも仲が悪くなってしまう。そんなある日、若年性パーキンソン病だと診断されるも、それを受け入れることができず、一人で孤独を抱えていた。職場でも仲間が離れていくなか、パーキンソン病のコミュニティに通い始める。本音を話せる友人ができたことで、人とのふれあいの大切さと痛感するのだった。そして、不仲だった娘ともダンスを通じて、お互いの関係を改善しようと試みることに…。まっすぐな思いが詰まった予告編はこちら!作品情報『いまダンスをするのは誰だ?』10月7日(土)より新宿K’scinemaほか全国順次公開配給:アークエンタテインメント(C)2022いまダンフィルムパートナーズ写真・園山友基(樋口了一)
2023年10月05日なんとなくだるい、疲れやすい、頭が痛いという症状が起こった場合、その原因は、いわゆる「気象病」の可能性があります。気象病とは、気象や天候の変化によって発症したり、悪化したりする体調不良の総称です。医学的な診断名ではないですが、みなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。今回は秋に見られやすい気象病の特徴と対策について解説していきます。気象病が起こる原因気象病になる原因として「自律神経の乱れ」が挙げられるでしょう。自律神経は、呼吸・血液循環・消化・体温調整をはじめとする、体に備わる様々な機能をコントロールしています。気温や気圧などの変化によって自律神経が乱れると、様々な症状につながる恐れも。実は要注意! 秋の始まりの気象病夏の暑さで体力を消耗したあとにやってくる秋。実は気象病が起こりやすい時期でもあります。夏から急激に肌寒さが増してくる時期でもあるため、自律神経のひとつである交感神経が優位な状態が続きます。特に夜から朝方にぐっと気温が下がるようなとき、寝冷えしやすくなってしまうでしょう。その結果、疲れが残ってしまったり、肩こりや頭痛、免疫力の低下といった症状がおこりがちです。また、台風がやってくることで気圧の変動も起こりやすいのですが、この気圧変動も自律神経に影響する可能性も考えられます。気象病の対策1.規則正しい生活をする毎日体内時計を整えるために、朝起きたらまず太陽の光を浴びるようにしましょう。秋は徐々に日照時間が短くなっていくため、日光浴がよりいっそう大切になってきます。特にうつ病傾向のある人は意識してみてください。秋の長雨ですっきりしない日が続くこともありますが、決まった時間に起床し、決まった時間に就寝するリズムを守ることが体調を保つのに有効です。2.気温の変化を意識する秋に差し掛かると、残暑を感じる日があったと思えば秋雨とともに冷え込んだりと、日によって寒暖の差が大きくなります。天気予報などもチェックしながら、体が冷えないように服装を変えましょう。調節しやすいように、一枚羽織れるようなものを持ち歩いておくのもいいですね。また、就寝中に冷えてしまわないように、最低気温の予報をチェックして厚手のパジャマをチョイスしたり、布団の上に毛布を一枚多く被せてみるなど準備しておくのが大切です。3.入浴後の湯冷めに気をつける暑かった夏が終わって秋になると、気温も下がって過ごしやすい季節になります。そこで意外にやりがちなのが、湯冷めです。特に、長風呂をして体がぽかぽかにあったまった後などは要注意。夏場ならなかなか体が冷えることはないですが、秋になってくると、いつの間にか体が冷えてしまっていることも。油断せずに、すぐに着替えて体の熱を逃さないようにしたいですね。4.冷たいものを食べすぎないように気をつける徐々に涼しくなってくる秋。夏と同じ気分で冷たいものを摂っていると、体の冷えを誘発してしまっているかも。また、トマトやなす、きゅうりやキャベツといった野菜やパイナップル、バナナなどの果物は体を冷やすとされており、摂りすぎには注意したいですね。5.体力をつけ、体を温める食材を摂る秋は、冬の寒さに負けない体を作るために大切な時期でもあります。冷え性の改善にも、タンパク質を多く含む魚や鶏肉をしっかり摂って、筋肉を維持し、基礎体力を保つことが大切です。さらに、しょうがやキムチ、にんにくといった体を温める食材を日々の食生活に盛り込むことで、冷え知らずの体を作っていきましょう。さいごに寒暖の差が大きくなるこの時期、気象病を避けるためには、自律神経の働きを正常に保つことが大切です。特に冷たい食べ物や飲み物など、身体を冷やしやすい食生活をしている場合は、体の不調につながりやすいです。季節の変わり目は今回ご紹介したようなポイントに注意してみましょう。©buritora/Adobe Stock©golubovy/Adobe Stock©japolia/Adobe Stock著者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年09月14日株式会社セントラルメディエンス(本社:東京都港区、代表取締役:中川隆太郎、以下「当社」)のグループ傘下である、医療法人総心会 長岡京病院 (所在地:京都府長岡京市、理事長:水黒知行、以下「長岡京病院」)は、2023年8月28日に長岡京病院に2回目の「糖尿病セミナー」を開催いたしましたことをご報告いたします。6月に開催し、ご好評いただきました「糖尿病セミナー」の第2弾といたしまして、今回も長岡京病院糖尿病内科の診察を担当しております金綱規夫先生と、今回は長岡京病院の管理栄養士の成富勇夫氏が登壇し、「2型糖尿病患者の食事管理とは?」をテーマに、糖尿病についてご興味のある方や糖尿病と診断された方とそのご家族向けに、・糖尿病の合併症について・生活習慣病について・「食事」、「運動」の効果について・具体的な「食事」と「運動」のポイントについてなどについてお話しさせていただき、セミナー後の質疑応答でも参加者の皆様からたくさんのご質問をいただき、参加者の皆様の熱心な様子が伺えました。セミナー終了後は、アンケートにご回答いただいた方を対象に、江崎グリコ株式会社、大塚製薬株式会社から協賛・ご提供いただきました「SUNAO」「経口補水液オーエスワン(OS-1)」を配布、さらに、株式会社 明治、株式会社 クリニコ、アボットジャパン合同会社、ネスレ日本株式会社、株式会社三和化学研究所のサポート企業様による展示ブースでは、糖尿病関連の商品の紹介やサンプルの配布を実施するなど、セミナー以外にも楽しんでいただける内容となりました。江崎グリコ株式会社「SUNAO」大塚製薬株式会社「経口補水液オーエスワン(OS-1)」サポート企業の展示ブースの一部管理栄養士のご協力のもと、院内の当日の昼食も見本で展示当社グループ会社発行の「からだにいいこと」の本誌も展示参加者アンケートでは、今回のセミナー満足度に対して、全ての回答者が「満足」と回答されており、「普段意識せずにカロリー摂取していましたが、今後は気をつけたい」「糖尿の怖さが分かりました」などの嬉しいお声をたくさん頂きました。次回は10月にセミナーを開催する予定となっておりますので、ぜひご期待ください。長岡京病院は、1980年の開設以降、「ひとりひとりのいのちに安心と笑顔を」という理念の下、地域に密着した医療提供をしてまいりました。風邪・インフルエンザ・日常的な外傷や肛門手術など発症頻度の高い疾患、糖尿病・生活習慣病のみならず、パーキンソン病・脊髄小脳変性症などの神経難病や会陰裂傷後の診療にも注力して診療に当たっております。特に会陰裂傷に伴う直腸膣瘻の手術は全国一の症例実績があり、全国各地から患者様が来院されております。〈医療法人 総心会 長岡京病院〉所 在 地:京都府長岡京市天神1丁目20-10診療科目:内科・脳神経内科・循環器内科・糖尿病内科・外科・消化器外科・肛門外科・リハビリテーション科・放射線科病 床 数:一般病床 97床U R L: テーマ:『糖尿病内科医と管理栄養士が教える! 2型糖尿病患者の食事管理とは?』登壇者:金綱規夫 先生(かなつな のりお)大阪医科薬科大学病院 糖尿病代謝・内分泌内科医長日本内科学会認定 総合内科専門医日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医成富勇夫 氏(なりとみ いさお)長岡京病院 管理栄養士静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士栄養サポートチーム担当者特定保健指導実施者日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)リーダー金綱規夫先生成富勇夫氏〈株式会社 セントラルメディエンスについて〉株式会社セントラルメディエンスは、2018年創業。経営理念「革新的な医療サービスの創造」、ミッション「医療サービスで健康価値の向上に寄与し社会に貢献していく。Cure(治癒・治療)中心の医療サービスから、ヘルスケア中心の予防医療サービスの推進」のもと、医療機関の「最適化」を医療従事者と共に追求し、その変革に向けたメディカルサポート、メディカルキャリア、メディカルマーケティング、産業保健事業を中心としたソリューションの提供を行っています。医療ニーズにおける社会的価値のあるサービスを創造・提供することで、医療を生活の中心とした「革新的な医療サービスの創造」というビジョンの実現を目指します。〈株式会社 セントラルメディエンス 会社概要〉社名:株式会社 セントラルメディエンス所在地:東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング EAST棟8階代表者:中川隆太郎URL:セントラルメディエンス: 産業医ラボ.com : 産業保健師ラボ.com: 美STAR: M&Aメディカル: 〈本件に関するお問い合わせ先〉株式会社セントラルメディエンス コミュニケーションズ クリエイティブ事業部長行司(ちょうぎょうじ)・神野(じんの)TEL:03-5544-9121 / FAX:03-5544-9125 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月31日動物保護施設に預けられる動物の中には、長い間、路上で生活していたと思われる動物がいます。人の手による世話をされていない犬や猫は、不衛生な環境にいたことから健康上の問題を抱えているケースが多いそうです。皮膚病で目が開けられなかった保護猫アメリカのフロリダ州に住むアンドレア・クリスチャン(turtlecatfoster)さんは猫が大好き。アンドレアさんは地元の動物保護シェルターにいる猫たちの仮里親として、これまでに多くの保護猫の世話をしてきました。2023年4月、彼女はシェルターに連れて来られたオスの野良猫を一時的に引き取ることにします。人懐っこいその猫は去勢済みでしたが、マイクロチップは付いていませんでした。猫は体の大部分がダニによる皮膚感染症の疥癬(かいせん)を患っていて、見るからに痛々しい状態。疥癬が顔にも広がっていたため、猫は目を開けるのもつらそうでした。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Andrea Christian(@turtlecatfoster)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る Andrea Christian(@turtlecatfoster)がシェアした投稿 猫はミスティックと名付けられます。アンドレアさんは疥癬の治療のために、ミスティックくんの体を洗ったり、皮膚にできたかさぶたを取り除いたりと、懸命な世話を続けました。その甲斐あって、ミスティックくんの皮膚の状態は少しずつ改善していきます。そして、ミスティックくんが目を開けた時、アンドレアさんはあることに気付きました。ミスティックくんの目はとても美しいオッドアイだったのです。 この投稿をInstagramで見る Andrea Christian(@turtlecatfoster)がシェアした投稿 左右の目の色が異なるオッドアイは白猫に多いといわれます。右目が青色で、左目が緑色だというミスティックくんの写真には、多くの人が驚きの声を上げました。・なんてゴージャスなオッドアイ!・保護された時と同じ猫とは思えないほど美しいね。・こんなにハンサムな猫を見たことがないよ。 この投稿をInstagramで見る Andrea Christian(@turtlecatfoster)がシェアした投稿 ミスティックくんはアンドレアさんの家族にはとても懐いていますが、譲渡会へ行くとシャイになってしまい、毛布の中などに隠れてしまうのだそうです。そのため、同年8月13日時点では、まだ里親が決まっていないとのこと。アンドレアさんはミスティックくんの愛らしさが分かるような動画を投稿するなど、早く家族ができることを願っています。人とペットにも縁があるので、ミスティックくんはきっと最適なタイミングで最高の里親に出会えるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年08月22日YouTubeやInstagramで人気の糖尿病専門医7月27日、株式会社Gakkenは日本糖尿病学会糖尿病専門医の薗田憲司氏による新刊『“血糖値”を制して脂肪を落とす!』を刊行した。四六判、192ページ、美人力PLUSシリーズとして1,540円(税込)の価格で発売中である。同氏は東京都済生会中央病院の糖尿病・内分泌内科非常勤医師であり、日本内科学会内科認定医として年間4000件以上の外来を担当する。また「血糖おじさん」の異名でも人気で、自身のYouTubeチャンネルの登録者数は約17万人、Instagramのフォロワー数は約11万人となっている。血糖値スパイクを起こさない生活習慣でやせるダイエットでは通常、食事を制限することになる。ただ、食べることは人生の楽しみであり、糖質を避け続けるのも難しい。薗田憲司氏の父は糖尿病患者であり、自身は糖尿病内科医であるが、ラーメンやケーキ、プリンが大好きだという。新刊で紹介するダイエット法は、肥満や病気の原因になる血糖値スパイクに着目。血糖値は食事をとると上がり、やがて下がるが、血糖値の急上昇、急降下を血糖値スパイクと呼び、血糖値の急上昇で脂肪がつきやすくなり、急降下により余計な間食が欲しくなってしまうことになる。新刊では、糖質制限でリバウンドしたという「丸美」と、若い頃より太りやすくなったという「太一」のほか、「血糖ちゃん」「膵臓さん」「筋肉くん」「体脂肪ちゃん」のキャラクターが登場。臨床と最新データ、実体験から導き出した血糖値スパイクを起こさないダイエット法がわかりやすく解説されている。(画像はプレスリリースより)【参考】※美人力PLUS『“血糖値”を制して脂肪を落とす! 最新エビデンスと実体験からわかった最強血糖コントロールダイエット』‐ 学研出版サイト
2023年08月10日株式会社セントラルメディエンス(本社:東京都港区、代表取締役:中川隆太郎、以下「当社」)のグループ傘下である、医療法人総心会 長岡京病院 (所在地:京都府長岡京市、理事長:水黒知行、以下「長岡京病院」)は、8月28日に糖尿病に関するセミナーを開催することになりましたのでお知らせいたします。6月に開催し、ご好評いただきました「糖尿病セミナー」の第2弾といたしまして、今回は長岡京病院糖尿病内科の診察を担当しております金綱規夫先生と、長岡京病院の管理栄養士の成富勇夫氏が登壇し、「2型糖尿病患者の食事管理とは?」をテーマに、糖尿病についてご興味のある方や糖尿病と診断された方とそのご家族向けに様々なお話をさせていただきます。また、その場で質疑応答も行います。長岡京病院は、1980年の開設以降、「ひとりひとりのいのちに安心と笑顔を」という理念の下、地域に密着した医療提供をしてまいりました。風邪・インフルエンザ・日常的な外傷や肛門手術など発症頻度の高い疾患、糖尿病・生活習慣病のみならず、パーキンソン病・脊髄小脳変性症などの神経難病や会陰裂傷後の診療にも注力して診療に当たっております。特に会陰裂傷に伴う直腸膣瘻の手術は全国一の症例実績があり、全国各地から患者様が来院されております。コロナ禍で皆さまの医療への関⼼が⾼まっている中、特に関心度の高い糖尿病を知っていただくため2023年6月にセミナーを開催し、たくさんの方にご参加いただき好評だったため、第2弾を企画いたしました。【セミナー実施報告】 長岡京病院 初のセミナー開催、糖尿病内科医による糖尿病セミナー 「放っておくと怖い!日本人の5人に1人が患う、糖尿病ってどんな病気?」 ~100%がセミナー内容に満足・やや満足と回答~ : ▶セミナー概要テーマ:『糖尿病内科医と管理栄養士が教える! 2型糖尿病患者の食事管理とは?』登壇者:金綱規夫 先生(かなつな のりお)大阪医科薬科大学病院 糖尿病代謝・内分泌内科医長日本内科学会認定 総合内科専門医日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医成富勇夫 氏(なりとみ いさお)長岡京病院 管理栄養士静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士栄養サポートチーム担当者特定保健指導実施者日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)リーダー調理師など金綱規夫先生成富勇夫氏会場:〒617-0824京都府長岡京市天神1丁目20-10開催日時:2023年8月28日(月)12:15~13:30開催場所:長岡京病院会議室1●お申込み方法①お電話にて申し込み075-955-1151(担当・医事課)②メールにて申し込み nagaokakyohp@vesta.ocn.ne.jp (お名前、ご連絡先お電話番号、参加人数をご記載ください)〈医療法人 総心会 長岡京病院〉所 在 地:京都府長岡京市天神1丁目20-10診療科目:内科・脳神経内科・循環器内科・糖尿病内科・外科・消化器外科・肛門外科・リハビリテーション科・放射線科病 床 数:一般病床 97床U R L: 〈株式会社 セントラルメディエンスについて〉株式会社セントラルメディエンスは、2018年創業。経営理念「革新的な医療サービスの創造」、ミッション「医療サービスで健康価値の向上に寄与し社会に貢献していく。Cure(治癒・治療)中心の医療サービスから、ヘルスケア中心の予防医療サービスの推進」のもと、医療機関の「最適化」を医療従事者と共に追求し、その変革に向けたメディカルサポート、メディカルキャリア、メディカルマーケティング、産業保健事業を中心としたソリューションの提供を行っています。医療ニーズにおける社会的価値のあるサービスを創造・提供することで、医療を生活の中心とした「革新的な医療サービスの創造」というビジョンの実現を目指します。〈株式会社 セントラルメディエンス 会社概要〉社名:株式会社 セントラルメディエンス所在地:東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング EAST棟8階代表者:中川隆太郎URL:セントラルメディエンス: 産業医ラボ.com: 産業保健師ラボ.com: 美STAR: M&Aメディカル: 〈本件に関するお問い合わせ先〉株式会社セントラルメディエンス コミュニケーションズ クリエイティブ事業部長行司(ちょうぎょうじ)・神野(じんの)TEL:03-5544-9121 / FAX:03-5544-9125 media@centralmedience.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月02日夏の季節、冷房の効いた屋内と暑い屋外を頻繁に行き来することが多い人は、「冷房病」に注意が必要です。女医の筆者が、女性が気を付けるべき「冷房病の特徴と対策」について詳しく解説します。冷房病とは医学的に病名があるわけではないのですが、冷房によって冷やされた空間に長時間いたり、暑い屋外と冷やされた屋内の気温差を頻繁に感じたりした場合に起こる不調が「冷房病」とされます。一般的に自律神経の乱れによって起こると言われています。私たちの身体は自律神経の働きによって体温調整をしています。気温が高いときには副交感神経が優位になり、汗をかいたり血管を拡張したりすることで体温を下げるように働きます。逆に気温が低いときには、交感神経が優位になって血管を収縮させることで、体温の低下を防いでいます。冷房環境によってこの自律神経が乱れると、様々な症状が現れます。冷房病の症状冷房病の症状には、次のようなものが挙げられるでしょう。・頭痛やめまい・不安やイライラ・疲れやだるさ・手足の冷え・食欲不振・下痢もしくは便秘・睡眠障害・足のむくみ糖質が大好きな人は要注意!?糖質を摂りすぎると、体を冷やしてしまう可能性が。糖質を摂取すると、まずは血糖値が上昇します。これに対して体は、インスリンという血糖値を下げるためのホルモンを分泌します(※1)。インスリンの作用により、交感神経が活性化して体温が上昇しやすい状態に。ところが、食べたものの消化が進んでくると、インスリンの分泌が減るとともに、体温が下がりやすくなります。このときに冷房の影響が合わさると、いわゆる冷房病の症状が強く出やすいと考えられています。冷房と糖質摂取のダブルパンチで体温の調整がうまくいかなくなると、体調を崩しやすくなってしまうでしょう。冷房病の対策冷房病は、自律神経の乱れにより多様な症状を引き起こします。さらに、糖質の多い食事は食後しばらくすると体温を下げてしまい、その症状を悪化させる可能性があります。このような事態を防ぐためには、冷房の適切な使用と食事の見直しが有効です。冷房の適切な使用冷房の設定温度は28度程度に設定しましょう。外部との温度差が大きすぎると、体調を崩しやすくなります。オフィスや喫茶店などで空調設定を自由にコントロールできないときのために、ひざ掛けや羽織などの体温調整ができるアイテムを常備して、冷えすぎないように気をつけましょう。自然の風を取り入れて、定期的にしっかりと換気を行いましょう。食事の見直し糖質を多く含む食品の摂取は控えましょう。お菓子やジュースなどの糖質を多く含む飲料は、血糖値の急上昇を起こしやすいので注意しましょう。仕事など、毎日冷房がしっかり効いた場所で過ごす場合は、体を温める食品を摂取するのもおすすめです(例:生姜や唐辛子など)。血糖値の急激な上下を防ぐために、サラダや小鉢などから食べ始め、ご飯などの糖質の摂取はそのあとにすると良いでしょう。早食いも避けてください。適切な対策で冷えない体づくりを!暑さを我慢して熱中症になってしまうのは避けたいものの、冷房の使いすぎによって夏バテを引き起こしてしまうこともあります。暑さ対策として適切に冷房を使うのは大切なことですが、使用方法や食生活に気をつけることも重要です。適切な対策を行って、暑い夏を健康的に過ごしましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネットインスリン©izzetugutmen/Westend61/yuruphoto/eternalcreative/Aja Koska/gettyimages筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年07月17日「いったんなったら治らない」「薬を一生飲み続ける」糖尿病についてこんな認識を持っている人は多い。そんな“定説”をくつがえす研究報告があった。「糖尿病は、膵臓から放出され、血糖値の上昇を抑えるホルモン『インスリン』が不足したり、効き目が低下することで高血糖が慢性的に続く病気。なかでも日本人の糖尿病の95%を占めるのが、遺伝的要因や加齢、過食や運動不足といった負の生活習慣が重なることで発症する2型糖尿病(以下、糖尿病)です。そんな糖尿病で、年間100人に1人は“治っている”ことが明らかになりました」そう語るのは新潟大学大学院医歯学総合研究科の曽根博仁教授(血液・内分泌・代謝内科学)。曽根教授や同大学の藤原和哉特任准教授らの研究チームは、糖尿病データマネジメント研究会(JDDM)に登録されている、全国の糖尿病専門施設の患者4万8千320人のデータを分析。その結果、年間およそ1%、100人に1人の患者の血糖値が下がり、薬が必要でなくなる「寛解」に至っていたと発表した。曽根教授が解説する。「糖尿病患者が胃の全摘手術や胃の一部を摘出する肥満外科手術を受けることで“糖尿病の状態ではなくなる”ケースはありました。食事療法や運動で血糖値が正常値まで改善する方もいます。ただ糖尿病は再発することがあり、病気が根本から治る『治癒』という言葉を使っていませんでした」糖尿病が“一生治らない”と思われている背景には、継続的な運動や食事療法が不可欠で、薬物治療をしてもコントロールが難しく、再発のリスクがあることが大きい。「今回の調査は、ヘモグロビンA1cが糖尿病の指標である6.5%未満まで改善し、血糖値を下げる薬が必要なくなって3カ月以上継続している状態を『寛解』と国際的に定義されたことを受け、国内で初めて行われたものです」■「太っている人ほど治りやすい」というデータもでは、どんな人が糖尿病の寛解に至っているのだろうか?調査によると、年間の、1千人あたりの寛解発生数(寛解した人の数)で、もっとも高い数値を示したのが「1年間の体重の変化」だ。「体重を1年間で10%落とした人の寛解発生数は、1千人あたり48.2人と非常に高くなっています。これは、たとえば糖尿病で体重80kgだった人が8kg減量することで、年間約4.8%の人が“治っている状態”になるということ。体重減少により寛解が起きやすくなることがわかりました。ただし、日本人に多い“インスリンが不足する”タイプの糖尿病の場合、高齢の患者さんには痩せている人が多くいます。そのような方が無理して体重を落とすと、筋肉が減少するサルコペニアや要介護になりやすいフレイルの状態になってしまう恐れもあるので、専門医と相談が不可欠です」(曽根教授、以下同)また、「罹患期間」が短かった人、「ヘモグロビンA1c値」が低かった人、「治療」では薬物治療を受けていなかった人の寛解発生数が高いことも判明した。「早期に糖尿病と診断され、血糖値の平均値が低いうちに治療を始められれば、寛解しやすくなるということです。ただ糖尿病は自覚症状が少ないので、健康診断を毎年受け、疑いがあれば、すぐに専門医を受診することが大事。《健康診断を何年も受けていない》《診断を受けたのに治療しない》《治療途中でやめる》などは、寛解しにくくなる原因を作ってしまっているといえます」一方で肥満度を示す「BMI」は数値が大きかった人、つまり太っている人のほうが寛解に至るケースが多い。「インスリンは血中の糖分をエネルギー源として取り込みますが、余った糖分は脂肪細胞にため込まれます。BMIが高い人は、インスリンの分泌能力は高くても、効き目が低下していて、糖分の取り込みがうまくいかず、脂肪が蓄積されているといえる。体重を減らせば、インスリンの効き目が回復して、血糖値が低下し、寛解に結びつくと考えられるのです」“肥満体質だから糖尿病は治らない”と諦めるのは早い。太っている人ほど寛解するチャンスがあるとも考えられるのだ。■糖尿病患者の5人に1人が治る!「全体で100人に1人という寛解発生率は約4万8千人の平均の割合。早期発見して治療を始める、体重を減らすなどの条件が重なった人においては、最高で5人に1人ぐらいの割合で寛解が期待できることが、さらにデータを分析した結果、わかってきました」“糖尿病患者の5人に1人が治る”と聞けば、運動や食事療法を頑張ろうと思えてくるのではないだろうか。そうして寛解を目指すことは、恐ろしい糖尿病の合併症を防ぐことにもつながる。「代表的な合併症には、毛細血管の障害が原因となる網膜症や腎症、神経障害があり、失明、人工透析、足の壊疽につながります。突然死を招く心筋梗塞や脳卒中のリスクを高める動脈硬化も発症しやすくなります。これらの合併症を引き起こしてしまったら、今の医学でも治すのは困難。できるだけ早期に糖尿病を見つけ、合併症を予防するべく治療を続けるのが、現在の糖尿病医療のスタンダードなのです」“糖尿病は治る”という驚くべき調査結果は、重い病気が見つかるのが怖くて健康診断を受けなかったり、治療を中断したことにより合併症になってしまう人を減らすことにもなるはずだ。今回の研究では、寛解した3千677人の追跡調査も実施。1年間寛解を維持した人は1千187人にとどまり、血糖値が上昇して再発した人は2千490人いたという。「そこが糖尿病治療の難しいところ。“気が緩む”ということもあるでしょう。また、どんな人でも加齢により、血糖値がゆるやかに上昇していくのも影響している可能性があります。とはいえ、運動や食事といった生活習慣の改善により、一度でも“糖尿病ではない状態”に戻せたことは大きな自信となるはず。その経験をもとにまた頑張ることで、再び寛解する可能性も高くなるでしょう」治らない病気ではないことがわかったとはいえ、糖尿病に“かかっても大丈夫”という意味では決してない。あくまでも“治せる病気”として、健康診断での“発覚”を恐れず、すでに闘病中の人には“希望”をもって、糖尿病に立ち向かってほしい。
2023年07月17日今までならすぐに治っていたはずの虫刺されの痕や風邪が悪化する……。2019年の夏から秋にかけて立て続けに起こった体調不良。検査の結果、まったく関係ないと思っていたある生活習慣病を発症していたことが原因だったとわかった体験をご紹介します。★関連記事:人間ドックの結果が「要治療」に!血糖値が高く糖尿病外来に通院することになり…【体験談】虫刺され痕が化膿、風邪が治らない!私は毎年夏になると頻繁に虫に刺されます。48歳の真夏、いつものようにドラッグストアで購入したかゆみ止めを塗ってやり過ごしていましたが、ある日じゅくじゅくと化膿していることに気付きました。それまで傷口が化膿したことなどほとんどなく、初めての経験でした。仕方なく皮膚科を受診して、化膿止めの塗り薬を処方していただくことに。年のせいかな? 体が弱ってきているのかな? と思う出来事でした。同じ年の秋には、冷え込んだ夜にコートを忘れて出かけたせいか、喉が真っ赤になって声がれするタイプの風邪をひきました。喉が弱く咽頭炎になりやすい私は、早めにかかりつけのクリニックを受診。抗生剤と風邪薬をいただいて服用し始めました。ところが、いつもなら1回の受診で治るはずの風邪ですが、良くなるどころか高い熱が出て息をするのも苦しい状態になったのです。もう一度かかりつけ医を受診して、エックス線検査と詳しい血液検査をすることになりました。エックス線検査で肺炎が判明いつもお世話になっているかかりつけ医も、「秋になるとかかる風邪なら、いつもこのタイプの薬で治っているのにね」と心配しながら、検査をしてくださいました。そして、エックス線検査の結果、肺が真っ白になっている画像を見せていただきました。「苦しいはずですね。酸素飽和度(SpO2)も低いし、肺炎になっています」と先生。風邪から細菌性の肺炎になったとのことでした。「特別忙しかったわけでもないのに、一体どうしてこんなことになったんだろう?」と、とても困惑したことを覚えています。「血液検査の結果は明日出るので、しんどいでしょうがもう一度来てください」。説明を受け、その日は抗生剤を点滴して帰宅することになりました。生活習慣の見直しと薬の服用で症状が改善そして次の日、まだ熱が下がらず息苦しさを感じながら、もう一度かかりつけ医を受診しました。診察室に入った途端、先生から「とても血糖値が高いですよ」と告げられたのです。家族にも糖尿病歴を持つ者がいなかったため、それはまさに寝耳に水の言葉でした。先生から詳しくお話を聞いたところ、血糖値が高いというのは「細菌」の餌が体の中にたくさんいる状態とのこと。傷が治らず化膿したのも、風邪から細菌性の肺炎になったのも、すべて血糖値が高い体の状態を放置していたからだということでした。「肺炎の症状が落ち着いたら、総合病院の糖代謝内科を紹介するから必ず受診してください」ということになり、糖尿病の診断基準の一つであるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が7.4(正常値は4.6-6.2)まで上昇していた私は、専門的な外来を受診することになりました。糖代謝内科ではさらに詳しく検査した結果、「遺伝的要因」と「生活習慣」が関係する2型糖尿病と診断されたのです。栄養士さんや看護師さんから、栄養・運動面の指導をしていただきました。私が処方されたのは、尿から糖を排出タイプの薬「ジャディアンス10mg」です。また、指導されたように炭水化物のとり過ぎに注意して、毎日近所の公園まで往復20分歩く習慣を取り入れました。2カ月後、HbA1cは見事に6.4まで改善。そのころには体調不良とも無縁になっていました。まとめ私は主婦とフリーランスの仕事をしていて、職場での定期的な健診から遠ざかっています。毎年健診を受けていれば、今回の2型糖尿病ももっと早い段階で気付くことができたはず……とかかりつけ医の先生からも指摘を受けました。実際、血糖値が高い状態になっていても、「いつもより傷や病気の治りが悪い」ということ以外、何か特別な症状はありませんでした。代謝機能が目に見えて衰えてくる40代後半から50代になると、今まで通りの生活習慣を続けていてはいけないのだと気付くきっかけになりました。そして、何よりも大切なのは健康診断です。しっかりと自分のために時間を取って、毎年健診を受けるようにしました。自分自身の体について、もっと意識しながら健康な生活を送っていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/サトウユカ著者/吉本まな(51歳)大学院生の息子と大学生の娘がいる晩酌が大好きな母。インテリアコーディネーターとライターを兼業中。40代後半からめまいや耳鳴り、体温調節ができないなど不調を感じ始めた。体重増加に不安を覚えて散歩の距離をのばしている。
2023年07月14日梅雨になると、なんとなくだるい、疲れやすい、頭が痛いなどの症状を感じやすい人が増えるでしょう。その原因は、いわゆる「気象病」の可能性が。気象病とは、気象や天候の変化によって発症したり、悪化したりする体調不良の総称です。医学的な診断名ではないですが、最近話題になることが増えているトピックです。そんな気象病の特徴と対策について、女医の筆者が解説します。気象病が起こる原因気象病になる原因は、ひと言で言うと「自律神経の乱れ」が考えられます。自律神経は、呼吸・血液循環・消化・体温調整をはじめとする、体に備わるさまざまな機能をコントロールしています。例えば、酸素を取り込むために呼吸をし、全身に血液を送るために心臓が拍動するといった変化が、意識しなくてもできるようになっているのです。気温や気圧などの変化によって自律神経が乱れると、様々な症状を引き起こすことにつながります。梅雨は特に、体内の水分バランスが乱れやすい時期。東洋医学では、季節の変化など、体に悪影響を及ぼす外的要因のことを「外邪(がいじゃ)」と言います。東洋医学には「湿」という概念があり、梅雨時期には「湿」という外邪(=湿邪)が問題に。湿邪は慢性的な疲労感やだるさ、頭痛、関節の痛みなどを引き起こすとされているのです。コーヒー好きの人は要注意湿邪による気象病を改善するためには、水分や塩分を適切に摂取するのがおすすめです。基本的に湿邪は、体に湿がたまった状態とされており、体内の水分の循環を良くすることが改善のポイントになります。カフェインを含む飲料や食品は、利尿効果があるので効果的だと思いがちですが、控えた方がベター。カフェインには血管を収縮させる性質があり、気象病の症状として起こりやすい頭痛や偏頭痛を悪化させる可能性があります。そのため、コーヒー、紅茶、エナジードリンク、チョコレートなどの過剰摂取は避けた方が無難です(※1)。また塩分が高い食品も、体内の水分バランスを乱すことがあります。特に加工食品や外食は、塩分が高い傾向があるので控えるようにしましょう。食事以外の対策方法食事面以外でおすすめしたい、気象病の対策を3つご紹介します。【適度な運動】まずは、適度な運動を心がけ、余計な水分をためない体作りをしましょう。軽い運動を習慣にして、汗をかけるように体を整えるのがおすすめです。その他、しっかりストレッチをしたり、早歩きをしたりして、水分をためにくく血行が良い状態にしましょう。【十分な睡眠】疲れがたまると、自律神経の乱れを引き起こしてしまいます。十分な睡眠をとり、体力の回復に努めましょう。【ストレスケア】慢性的にストレスがたまると、自律神経が乱れて体調を崩しやすくなります。自分に合ったリラクゼーション方法を見つけ、適切にストレス管理をしましょう。もし、むくみや頭痛といった不調が続く場合は、医師に相談して適切な漢方を処方してもらいましょう。まとめコーヒーなどのカフェイン好きな方は特に、梅雨の時期の気象病に気をつけましょう。適切な対策を行えば、体調不良を防ぐことができます。適度な運動とバランスの良い食事、適切な休息、ストレス管理を心掛けてください。もし、体調を崩してしまった場合は、セルフケアに取り組んでみましょう。健康維持は自己管理から始まるもの。少し意識するだけで、気象病から身を守ることはできますよ。いよいよ梅雨が到来しましたが、皆さんの健康をお祈りしています。【参考】※1 農林水産省 カフェインの過剰摂取について©︎Jamie Grill/DimaSobko/Tom Dunkley/gettyimages筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年06月16日株式会社セントラルメディエンス(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:中川隆太郎、以下「当社」)のグループ傘下である、医療法人総心会 長岡京病院 (所在地:京都府長岡京市、理事長:水黒知行、以下「長岡京病院」)は、2023年6月12日に長岡京病院初のセミナーといたしまして「糖尿病セミナー」を開催いたしましたことをご報告いたします。セミナーでは、長岡京病院 糖尿病内科の診察を担当しております金綱規夫先生が登壇し、「糖尿病ってどんな病気?」をテーマに、糖尿病についてご興味のある方や糖尿病と診断された方やご家族向けに、・日本における糖尿病の状況・成人の4人に1人以上が糖尿病かその予備群・糖尿病有病率とライフスタイルの変化・糖尿病とは・糖尿病の2つのタイプ・1型糖尿病、2型糖尿病それぞれの成因・糖尿病の3大合併症・糖尿病の治療などについてお話しさせていただき、セミナー後の質疑応答でも参加者の皆様からたくさんのご質問をいただきました。また、セミナー終了後にアンケートにご回答いただいた方を対象に、サラヤ株式会社から協賛・ご提供いただきました「ラカントS」を配布させていただきました。ラカントSは、カロリーゼロ・糖類ゼロで糖質コントロールに最適な甘味料となっています。サラヤ株式会社ラカントS商品ページ サラヤ株式会社ご提供の「ラカントS」や、糖尿病関連の冊子を配布。 当社グループ会社発行の「からだにいいこと」の展示も実施。管理栄養士のご協力のもと、院内の当日の昼食も見本で展示。参加者アンケートでは、今回のセミナー満足度に対して、全ての回答者が「満足」「やや満足」と回答されており、「自分の病気でまだ知らないことがあるので驚きました」「より詳しいセミナーを設けて欲しい」などの嬉しいお声をたくさん頂きました。今後も様々なセミナーを開催する予定となっておりますので、その際にはご報告させていただきます。▶セミナー開催概要テーマ:『糖尿病セミナー ~糖尿病ってどんな病気?~』登壇者:金綱規夫 先生(かなつな のりお)大阪医科薬科大学病院 糖尿病代謝・内分泌内科医長日本内科学会認定 総合内科専門医日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医金綱規夫 先生長岡京病院は、1980年の開設以降、「ひとりひとりのいのちに安心と笑顔を」という理念の下、地域に密着した医療提供をしてまいりました。風邪・インフルエンザ・日常的な外傷や肛門手術など発症頻度の高い疾患、糖尿病・生活習慣病のみならず、パーキンソン病・脊髄小脳変性症などの神経難病や会陰裂傷後の診療にも注力して診療に当たっております。特に会陰裂傷に伴う直腸膣瘻の手術は全国一の症例実績があり、全国各地から患者様が来院されております。〈医療法人 総心会 長岡京病院〉所 在 地 :京都府長岡京市天神1丁目20-10診療科目:内科・脳神経内科・循環器内科・糖尿病内科・外科・消化器外科・肛門外科・リハビリテーション科・放射線科病 床 数 :一般病床 97床U R L: 〈株式会社 セントラルメディエンスについて〉株式会社セントラルメディエンスは、2018年創業。経営理念「革新的な医療サービスの創造」、ミッション「医療サービスで健康価値の向上に寄与し社会に貢献していく。Cure(治癒・治療)中心の医療サービスから、メンタルを含めたヘルスケア中心の予防医療サービスの推進」のもと、医療機関の「最適化」を医療従事者と共に追求し、その変革に向けたメディカルサポート、メディカルキャリア、メディカルマーケティング、産業保健事業を中心としたソリューションの提供を行っています。医療ニーズにおける社会的価値のあるサービスを創造・提供することで、医療を生活の中心とした「革新的な医療サービスの創造」というビジョンの実現を目指します。〈株式会社 セントラルメディエンス 会社概要〉社名:株式会社 セントラルメディエンス所在地:神奈川県横浜市神奈川区栄町2-9東部ヨコハマビル 3階代表者:中川隆太郎URL:セントラルメディエンス : 美STAR: M&Aメディカル: 〈本件に関するお問い合わせ先〉株式会社セントラルメディエンス メディカルマーケティング部長行司(ちょうぎょうじ)・神野(じんの)TEL:045-228-7368 / FAX:045-228-7369 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年06月16日「生活習慣病とにんにく、オリーブオイルに関する興味深い研究が報告されました。パキスタンの研究チームらが2型糖尿病患者を、通常の薬物治療をするグループと、治療に加えスーパーで仕入れたにんにくを粉末にしたもの(500mg)とオリーブオイル(1.1mg)を1日3回摂取してもらうグループに分けて調査をしたのです」このように語るのは、米国在住の医学研究者である大西睦子さん。6カ月にわたって行われたこの実験では、にんにくとオリーブオイルを摂取したグループにうれしい変化があったのだという。「半年にわたってにんにくとオリーブオイルを摂取したグループでは、摂取しないグループに比べ、中性脂肪やコレステロールの値がより低下し、脂質レベルが改善する結果となりました。脂質低下作用はにんにくに含まれるアリシンやその誘導体によるものか、オリーブオイルのオレイン酸やポリフェノールが抗酸化作用を発揮したかもしれない、と考察されています」(大西さん)アリシンはにんにくが持つ、あの独特のにおいのもととなる成分で、にんにくを刻んだり、すりおろしたりすることで生み出される。にんにくはかねて、脂質異常に関連する脳血管疾患や脳卒中の予防に有効とされてきた。管理栄養士の森下久美子さんは、にんにくとオリーブオイルの相乗効果に注目する。「健康によいとされる地中海料理のなかでも、にんにくとオリーブオイルは好相性の組み合わせ。にんにくに含まれる『アリシン』は、オリーブオイルに漬け込むことで『アホエン』に変化しますが、このアホエンの健康効果も期待されているんです」■加熱せずに摂取するのがポイントアホエンには血小板の凝集を抑制する作用があり、血栓形成を防ぐことで心筋梗塞や脳梗塞のリスク低下が期待できるのだという。さらに、アリシンは変性しやすい成分のため、効果を得るには、食べる直前ににんにくを刻む必要がある。一方アホエンは安定した物質のため、作り置きができる。「オリーブオイルに刻んだ、もしくはすりおろしたにんにくを漬けた“にんにくオイル”を作っておけば、アホエンを毎日簡単に摂取できます。刻む前には、しっかり洗っておきましょう。アホエンは熱を加えると壊れてしまうので、加熱せず使うことがポイント。野菜にマリネしたり、肉や魚、バゲットなどにトッピングしたり……。ハーブやスパイスと組み合わせるのもいいですね」(森下さん)ただし、食べすぎは禁物だと、前出の大西さん。「生のにんにくは過剰に取ると口臭、胸焼け、胃のむかつきなどの心配があります。1日1〜2片ほどが適量でしょう」にんにくとオリーブオイルで、長生きしよう!
2023年06月12日フォレスト出版株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:太田 宏)は、『糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣』(牧田 善二・著)を2023年6月12日に発売いたしました。『糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣』(牧田善二・著)詳細URL: 高齢者の5人に1人が認知症になる時代、そのうちのおよそ7割が「アルツハイマー型認知症」に苦しめられている現状にあります。これまで、一般人に向けたアルツハイマー病に関する本は、星の数ほど出版されてきました。しかし、そこには発症のメカニズムや症状について詳しく書かれていても、その予防法と進行の食い止め方に対する答えはありませんでした。「そもそもグレーゾーンとはどういうものなのか」「そこで何をすれば良いのか」「日頃の生活でどんなことに気をつけるべきなのか」「何かサインが出ているとしたら、どうキャッチしたらいいのか」本書は、そんな「認知症になりたくない」という読者の切なる願いに答える唯一の本です。実は、アルツハイマー病は「糖尿病」と深くリンクしており、専門家の間では、アルツハイマー病は「3型糖尿病」という認識が広まりつつあります。つまり、アルツハイマー病を予防する上では、糖尿病に関する深い知見が必要になるということです。著者は、糖尿病専門医として、これまでに20万人以上の患者にアドバイスを行ない、実際にアルツハイマー病の進行を食い止めてきた実績があります。年齢も、置かれている状況も問わず、アルツハイマー病に不安を抱く人なら誰でも活用できる「一生アルツハイマー病とは無縁の生活」を送るための1冊です。■著者プロフィール牧田 善二(まきた・ぜんじ)1979年、北海道大学医学部卒業。地域医療に従事した後、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されているAGEの研究を約5年間行なう。この間、血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、「The New England Journal of Medicine」「Science」「THE LANCET」等のトップジャーナルにAGEに関する論文を筆頭著者として発表。1996年より北海道大学医学部講師、2000年より久留米大学医学部教授を歴任。2003年より、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業。世界アンチエイジング学会に所属し、エイジングケアやダイエットの分野でも活躍、これまでに延べ20万人以上の患者を診ている。著書に『医者が教える食事術 最強の教科書』(ダイヤモンド社)、『糖質オフのやせる作りおき』(新星出版社)、『糖尿病専門医にまかせなさい』(文春文庫)、『日本人の9割が誤解している糖質制限』(ベスト新書)、『人間ドックの9割は間違い』(幻冬舎新書)、『20万人を診た老化物質「AGE」の専門医が教える 老化をとめる本』(フォレスト出版)ほか、多数。■主要目次はじめに がんより怖い不治の病に勝つ方法第1章 アルツハイマー病が治るという真っ赤な嘘第2章 アルツハイマー病は「脳の糖尿病」第3章 脳を萎縮させる12の原因第4章 今からでも間に合うアルツハイマー病予防対策第5章 事例多数! アルツハイマー病予防治療の劇的効果おわりに 夢を持って楽しくアルツハイマー病を予防する■書籍概要書名 : 糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣著者 : 牧田 善二ページ数: 192ページ価格 : 1,760円(税込)出版社 : フォレスト出版株式会社ISBN : 978-4-86680-231-2発売日 : 2023年6月12日URL : ■会社概要商号 : フォレスト出版株式会社所在地 : 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-18 白宝ビル7F設立年月日: 1996年4月1日代表取締役: 太田 宏業務内容 : 出版物の企画・制作及び販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月12日株式会社セントラルメディエンス(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:中川隆太郎、以下「当社」)のグループ傘下である、医療法人総心会 長岡京病院 (所在地:京都府長岡京市、理事長:水黒知行、以下「長岡京病院」)は、6月12日に糖尿病セミナーを開催することとなりましたのでお知らせいたします。当日は、長岡京病院糖尿病内科の診察を担当しております金綱規夫先生が登壇し、「糖尿病ってどんな病気?」をテーマに糖尿病についてご興味のある方や糖尿病と診断された方やご家族向けに様々なお話をさせていただきます。長岡京病院は、1980年の開設以降、「ひとりひとりのいのちに安心と笑顔を」という理念の下、地域に密着した医療提供をしてまいりました。風邪・インフルエンザ・日常的な外傷や肛門手術など発症頻度の高い疾患、糖尿病・生活習慣病のみならず、パーキンソン病・脊髄小脳変性症などの神経難病や会陰裂傷後の診療にも注力して診療に当たっております。特に会陰裂傷に伴う直腸膣瘻の手術は全国一の症例実績があり、全国各地から患者様が来院されております。この度は、コロナ禍で皆さまの医療への関⼼が⾼まっている中、特に関心度の高い糖尿病を知っていただくため開催を企画いたしました。▶セミナー概要テーマ:『糖尿病セミナー ~糖尿病ってどんな病気?~』登壇者:金綱規夫 先生(かなつな のりお)大阪医科薬科大学病院 糖尿病代謝・内分泌内科医長日本内科学会認定 総合内科専門医日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医金綱 規夫先生会場:〒617-0824京都府長岡京市天神1丁目20-10開催日時:2023年6月12日(月)12:15~12:45開催場所:長岡京病院会議室1定員:先着30名お申込み方法:①お電話にて申し込み075-955-1151(担当・医事課)②メールにて申し込み nagaokakyohp@vesta.ocn.ne.jp (お名前、ご連絡先お電話番号、参加人数をご記載ください)〈医療法人 総心会 長岡京病院〉所 在 地:京都府長岡京市天神1丁目20-10診療科目:内科・脳神経内科・循環器内科・糖尿病内科・外科・消化器外科・肛門外科・リハビリテーション科・放射線科病 床 数:一般病床 97床U R L: 〈株式会社 セントラルメディエンスについて〉株式会社セントラルメディエンスは、2018年創業。経営理念「革新的な医療サービスの創造」、ミッション「医療サービスで健康価値の向上に寄与し社会に貢献していく。Cure(治癒・治療)中心の医療サービスから、メンタルを含めたヘルスケア中心の予防医療サービスの推進」のもと、医療機関の「最適化」を医療従事者と共に追求し、その変革に向けたメディカルサポート、メディカルキャリア、メディカルマーケティング、産業保健事業を中心としたソリューションの提供を行っています。医療ニーズにおける社会的価値のあるサービスを創造・提供することで、医療を生活の中心とした「革新的な医療サービスの創造」というビジョンの実現を目指します。〈株式会社 セントラルメディエンス 会社概要〉社名:株式会社 セントラルメディエンス所在地:神奈川県横浜市神奈川区栄町2-9東部ヨコハマビル 3階代表者:中川隆太郎URL:セントラルメディエンス: 産業医ラボ.com: 産業保健師ラボ.com: 美STAR: M&Aメディカル: 〈本件に関するお問い合わせ先〉株式会社セントラルメディエンス メディカルマーケティング部長行司(ちょうぎょうじ)・神野(じんの)TEL:045-228-7368 / FAX:045-228-7369 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月29日高血糖が続くと糖尿病のリスクが高まるが、’16年の国民健康・栄養調査によると糖尿病とその予備群は約2000万人(成人の約5人に1人が該当)。もはや国民病だ。高血糖が引き起こすトラブルはこれだけでなく、高血圧や脳梗塞、心筋梗塞になる危険性もある。この高血糖の改善に役立つのがレモンと玉ねぎだ。玉ねぎにはインスリンの分泌を助けて血糖値の低下を促す働きがあるが、レモンも中性脂肪を減らしてコレステロール値の上昇を抑え、インスリンを正常にする働きがある。これについて栄養士で食のアドバイザーの成田和子さんは話す。「特に注目したいのは玉ねぎの成分のひとつ・ケルセチンです。これが血糖値の低下を促します。そして、レモンの有効成分はヘスペリジン(ビタミンP)やエリオシトリン。これらは悪玉コレステロールの過剰な上昇を軽減、中性脂肪を低下させ、インスリンを分泌する臓器・膵臓の回復も助けます」なお、玉ねぎのケルセチンもレモンのヘスペリジン、エリオシトリンもフラボノイドの一種だ。フラボノイドはポリフェノールの仲間で、植物に含まれる色素、苦味、辛味成分でもある。「フラボノイドはブドウ糖の吸収や腸内の悪玉菌による毒素の発生を抑え、インスリンがきちんと効果を発揮する状態に整えます。レモンでは、皮の部分に多く含まれる成分なので、皮ごと調理しましょう」(成田さん)レモン玉ねぎは1日あたり50gほどの摂取が目安となる。こまめに食べるのもおすすめ。なおポリフェノール(フラボノイドを含む)は、食べて約2時間で血糖値を下げるデータ(医学博士の板倉弘重氏の実験等)もある。ぜひ、「レモン玉ねぎ」のレシピで健康維持を!【材料】玉ねぎ1個(約250g)レモン1個、塩小さじ1/2オリーブ油大さじ2、はちみつ小さじ1【作り方】玉ねぎを縦2つに切り、薄切りにする。レモンはよく洗ってこちらは横2つに切り、皮ごと薄切りに。玉ねぎとレモンを容器に入れ、塩、オリーブ油、はちみつの順に入れてよく混ぜ合わせる。※日持ちは冷蔵庫で10日間程度。
2023年05月02日やせたい人にも 糖尿病とその予備軍の人にも4月20日、やせたい人や糖尿病の人、その予備軍の人などの人に向けて、手軽に作ることができる低糖質のレシピ集『誰でもカンタン!低糖質でも大満足レシピ』がマイナビ出版から発売された。著者は糖質OFFアドバイザー、上級食育アドバイザーなどの資格を保有するmasa氏で、同氏のYouTubeチャンネル『1型糖尿病masaの低糖質な日常』は約11万人が登録。新刊はB5判、112ページ、価格は1,782円となっている。食材はスーパーで買える安価なものばかり糖尿病にはいくつかの種類があり、よく知られているのは中高年に多い生活習慣などが関連する2型糖尿病であるが、1型糖尿病は若年層に多く、インスリンが膵臓からほとんど出なくなることが原因だ。masa氏は22歳の時、1型糖尿病を発症している。世間にはあまり認知されていない1型糖尿病のことを知ってもらおうと、YouTubeやブログで発信。糖尿病患者だけでなく、ダイエットしたい人、健康な人など、多くの人に低糖質料理を作ってもらいたいという思いで、このレシピ集が完成した。新刊に収録されているレシピに使用する食材は、スーパーで手に入るものばかりであり、シンプルで安価なものが選ばれている。すべてのレシピに1人前の糖質量を記載し、低糖質料理を作るための基本的な方法も解説。ページの2次元コードから、動画で調理手順が確認できるようになっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※誰でもカンタン!低糖質でも大満足レシピ ‐ マイナビブックス
2023年04月28日