【知って得する!保険の基本】返戻率で比較する個人年金保険
個人年金保険を検討する際に、チェックしておきたいポイントに「返戻率」があります。
返戻率とは?
返戻率と書いて「へんれいりつ」と読む、この言葉。その意味をキチンと整理していきましょう。これは、個人年金保険の払込保険料総額に対して、どれだけの年金総額を受け取ることができるのかを表したものです。
返戻率が高いほど、払込保険料総額に対して、たくさんの年金を受け取ることができます。
返戻率ってどうやって計算するの?
返戻率を計算するには、保険料とその払込期間、そして受け取ることができる年金総額のデータをそろえましょう。
例えば、毎月1万円の保険料を20年間払い込む契約であった場合、払込保険料総額は、1万円×12カ月×20年間=240万円になります。
そして、払込終了後、10年間、毎年40万円を受け取ることができるとすれば、受け取ることができる年金総額は、400万円になります。
返戻率は、
「受取年金総額÷払込保険料総額×100」
で計算されます。
先ほどの例をこの式にあてはめると、「400万円÷240万円×100≒166」つまり、返戻率は、約166%ということになります。
年金総額が260万円なら、「260万円÷240万円×100≒108%」になりますし、
年金総額が500万円なら、「500万円÷240万円×100≒208%」になります。
つまり、受取年金総額が高くなればなるほど、返戻率が高くなるということをイメージいただけたでしょうか?
返戻率と予定利率は別物であることに注意!
個人年金保険を検討する際に、よく目にする言葉に「予定利率」というものがあります。
これは、保険会社が契約者に対して約束する運用利回りのことを指します。
ただし、支払った保険料全てが運用に回されるわけではなく、人件費等の諸経費が差し引かれた後の、いわゆる純保険料のみが運用されます。
それに対して、返戻率は先述したとおり、実際に払い込む保険料に対して、どれくらいの年金額を受け取ることができるかを表したものなので、同じように「率」はつきますが、予定利率とは全く異なるものです。