ななや“世界で一番濃い抹茶チョコレート”製造工場の電気を太陽光発電に切り替え
■生ゴミ削減も継続して推進
日本茶は乾燥茶葉ベースで年間約9万トンが消費されていますが、これが流通し家庭や飲料原料製造工場では水分を含み約4倍の重量、約36万トンの生ゴミになります。日本の食品ロスは年間600万トンと言われるのでおよそ6%にあたります。当社ではこのことに以前より関心を持ち、茶殻として捨てられるゴミの多くは水溶性ではない食物繊維であり、利用可能な素材であることに着目して何らかの改善ができないものかと考えてきました。
お茶はそもそも食用として利用されていた歴史を持つことから飲むだけでなく“食べるお茶”事業を構想し、食べるお茶の代表として茶葉を100%活用する抹茶に着目して1988年に静岡県で初めて抹茶を作り、茶葉をすべて美味しく飲んでもらうことを手掛け始めました。そして、1999年には業界に先駆けて煎茶を粉末化して茶殻として捨てられてしまう食物繊維だけでなく、水溶性ではないために捨てられているビタミンEなどの貴重な栄養素も健康に役立てることで100%茶葉を生かす商品を作り始めました。
現在ではかつて粉茶を原料としたティーバッグを使用していた回転寿司屋さんでもほとんどがこの粉末茶に切り替わりました。