旬の芸北リンゴや着物リサイクル/マルシェでSDGsな暮らし ~高校生の育てたリンゴを救え!~ ポップアップマルシェ「山暮らしのおすそわけ」を11月に開催
・モノのリレーを考える
現代社会の仕組みになっている、「生産製造、物流、販売、消費」。大勢の人が関わる「モノ」のリレーのはざまで生まれる、廃棄される運命の物達への取り組みと可能性を模索し、「モノ」リレーのアンカーである人々にも何か感じてもらえたら…との取り組みです。
■地元高校生の農業への取り組みと、それを支える先生たちの奮闘
「申し訳ない、売れるリンゴが無いので参加を取りやめます。」
ポップアップマルシェ参加を楽しみにしてくれていた筈の、現在広島県で唯一残っている分校の校長先生から主催者に一報が入ったのは開催1ヶ月前を切った頃でした。
広島県立加計高校芸北分校は、生徒数が県平均より少ない雪深い山間の学校であるという事を最大限に生かし、スキー部や農業実習などを含む多種多様なカリキュラムを、きめ細かく生徒と取り組む姿勢を持った先生方が支えています。
一言で多種多様と言っても、それを指導する公立高校の先生の数は限られているもので。掛け持ちをしながらの平常授業に加えての実習や部活動の顧問など、外部の人間から見ても本当に大変そうだなと感じました。特に農業実習担当の先生は、天候や鳥獣被害、最近では心ない人間の泥棒被害にも神経を張りつめる日々。