《作者インタビュー》「舞台は北海道の●●です」マンガ『そして、バトンは渡された』好評発売中映画も本日より全国公開!
世間的に“未開の地”として扱われがちな“道東”を描ききったので、“他に思い入れがあって、まだ描いていない場所はどこか”を考えたときに旭川になりました。
あとは、主人公の優子と森宮さんの生活している様子から、旭川くらいの規模感の街をイメージした、というのもあります」
さらに、コロナ禍の影響で取材が困難な施設もあったそうです。
「コロナの影響といえば、特に第5話の病院の取材が大変でしたね。当然ですがなかなか入らせてもらえる病院がなくて…。色々な病院をあたって、自分がお世話になった近所の病院から唯一許可をいただけて、なんとか描くことができました。
取材依頼の電話をしたら“田川先生ですか?”と訊かれまして…なんと病院内に『ひとりぼっちで恋をしてみた』の読者さんが3人いたんです。こういう嬉しいことがあるから、自分は北見市を離れられないんだと思います(笑)」
■ 森宮さんと優子の、原作小説にはないやりとりにも注目!
コミカライズ版では、森宮さんと優子の会話劇にもご注目ください。演劇も手がけたことのある田川さんのこだわりが詰まっています。
「優子と森宮さんのオリジナルの会話については、自分が演劇をやっていた経験が関係していると思います。