すみだ北斎美術館、歴史的場面を描いた作品を展示する企画展「北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―」2/27まで開催
本図も、騎乗で切りつける上杉謙信と、刀を軍配で受ける構図など、この記述に近い描き方がされています。
<安土・桃山時代>では、戦国大名を描いた作品を中心に集めて紹介します。
【徳川家康】
浮世絵師が江戸幕府将軍を描いた珍しい作品
二代葛飾北斎「徳川家康束帯座像」すみだ北斎美術館
北斎の弟子・二代葛飾北斎が徳川家康を描いた肉筆画です。浮世絵師が江戸幕府の将軍を描いた作品は珍しく、「恐惶頓首百拝 北斎拝写」の落款からは、敬意をもって描いたことがわかり、当時の人々の幕府への見方を示しています。
<江戸時代>では、現在からみると歴史的事象である朝鮮通信使など、北斎が実際に見たと思われる事柄も登場します。
担当学芸員のコメント:「このほか、紫式部や源頼朝、楠木正成など、どこかで名前を聞いたことがある、“あの人”も作品に登場します。今までイメージしていた人物像と比べて、北斎を身近に感じていただけると幸いです。」
■開催概要
・展覧会名 : 北斎で日本史 ―あの人をどう描いたか―
・会期 : 2021年12月21日(火)~2022年2月27日(日)
※前後期で一部展示替えあり
前期 : 2021年12月21日(火)