プラスチックの資源循環 リサイクル率100%の秘訣 ~様々な事業を紹介する「積水ハウス ストーリー」の最新情報を公開~
このプロジェクトのために全国の工場から8人のメンバーが集められ、手探りの状態で活動が始まりました。」
こうして、工場の生産現場で発生する廃棄物のゼロエミッション活動が始まったそうです。
「廃棄量の多かった使い捨てのPPバンド(ポリプロピレン製の荷しめ用バンド)から、繰り返し使えるラッシングベルト(搬送用の固定ベルト)に切り替えることなどをして、リサイクルだけではなく廃棄物を減らす努力をしていきました。」
そんな努力が実り、2002年には生産部門のゼロエミッションを達成。さらに、建設業界でも難しいと言われていた施工現場のゼロエミッションにも取り組んだのです。廃棄物に対する法規制が厳しく、分別に手間がかかるため、こうした取り組みは業界でも初めての試みでした。
2003年にゼロエミッション活動の拠点になる、関東工場 資源循環センターが設立されたのを皮切りに、全国21か所で同様の自社施設を設置、積水ハウスの全国の施工現場から出る全ての廃棄物は回収され、分別、リサイクルされていきます。回収した廃棄物を分析することで廃棄物の削減にもつながりました。この取り組みにより住宅1棟あたり、3トンあまり発生していた廃棄物が、現在では約半分まで削減されました。