くらし情報『色匂い立つ庭、心を描く・今知るべき現代アートの「和」 尾形純 絵画展「月冴ゆる庭」韮崎大村美術館にて12月2日より開催』

2023年10月26日 15:00

色匂い立つ庭、心を描く・今知るべき現代アートの「和」 尾形純 絵画展「月冴ゆる庭」韮崎大村美術館にて12月2日より開催

「新しいものに古来の良さが必ずあります。歴史的・古典的な美術スキルを勉強しないと得られない『深さ』を実感しました」

地塗りを知り、修復家として活動したことで「美術史に残る名画の見方」はがらりと変わった。

同時に、画家としての【キャンバスの捉え方】にも大いに影響したという。「こうしたい」「こうじゃない」と悩みながら描く中で、尾形氏は、確かな手ごたえを感じるようになった。脳裏に浮かべた情景に見合う色にたどり着くことができるようになったのだ。これは、「自分の考えに、技術がマッチしたから」であり、その根底に、「修復で培った感性」があるという。
修復家としての自分がアーティストとしての自分を更に育て、相乗効果を生んでいる。

〇尾形作品のガイド、「和の庭の見立て」~絵を理解するための【はしご】とは~
「伝統の世界には詰将棋みたいな厳しさ、描写への追求があり、それに取り憑かれた時期もあります。
ただ私は描き途中に現れる、不明瞭なゆらゆらした画面に惹きつけられました」

やがて抽象画・現代アートへと舵を切ったのは、予測できる世界のリアリティを追求する絵ではないものが描きたくなったから。巨匠の後追いではなく、自分だけの絵があるのではないかと迷う中で確立した「色」。

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