くらし情報『黒船来航170年─、ペリー艦隊をもてなした福山の美酒「福山藩の贈り物 ― 保命酒(ほうめいしゅ)が紡いだ海と陸の物語」展 11月11日(土)~12日(日) 広島・福山城で開催』

黒船来航170年─、ペリー艦隊をもてなした福山の美酒「福山藩の贈り物 ― 保命酒(ほうめいしゅ)が紡いだ海と陸の物語」展 11月11日(土)~12日(日) 広島・福山城で開催

を展覧する試みです。

保命酒は、港町・鞆の浦で、1659(万治2)年に大坂出身の漢方医・中村吉兵衛が考案した、焼酎をベースに16種類の薬草を漬け込んだ薬酒で、現在も365年の歴史を受け継ぎ、鞆の浦にある4社が醸造しています。江戸期には備後福山藩の御用酒として、禁裏・幕府への献上品でもあり、また、朝鮮通信使や琉球王朝等への贈答にも用いられました。それらの徳利は、贈答にふさわしく、福山藩主導のもと、備前焼や岩谷焼、鞆皿山焼をはじめ、遠くは福岡県の高取焼、愛媛県の砥部焼等において、当時の最先端の技術と創意がほどこされ、鞆(瀬戸内海に位置する福山の鞆の浦一帯)と西日本の窯業地は「保命酒」により、陶芸芸術のネットワークが築かれました。

鞆は日本と海外の国際交流の要港であり、特製の徳利とともに出航した保命酒は各地で愛され、その味わいに多くの歴史上の人物が言葉を残す一方、ペリー艦隊の饗応に華を添え、また、世界の大陸と日本を結びつける一助となりました。

展覧会場は、福山城跡内・月見櫓を舞台に、1階では「保命酒」がペリー来航時の饗応で彩ったその存在感を「饗応料理」の再現展示にて表し、続く2階では、江戸期の各産地の保命酒徳利の特別公開、また、保命酒醸造の秘密に迫る16種類のスパイス展示等、福山の歴史、食文化、更には、西日本の陶芸芸術を立体的に紹介いたします。

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