2023年12月21日 16:30
特別展「海―生命のみなもと―」の名古屋展が2024年3月16日(土)より名古屋市科学館で開催
が迷い込み、死亡後、海に沈められた一連の出来事は世間の大きな関心を集めました。国立科学博物館を含む調査チームは学術調査を実施し、このマッコウクジラから歯や胃内容物、寄生虫などの標本や研究資料を採取しました。本展では、この個体の歯と胃内容物を展示します。歯を含む標本や研究資料から得られた研究成果により彼らの「今」を紹介します。
調査のため船に下ろされたマッコウクジラ(写真:国立科学博物館)
【第3章 海からのめぐみ】
人類史における海とヒトの関わりは食料や貝殻を装飾品などとして利用することから始まりました。やがて外洋航海技術を発展させると、海を渡って新たな大陸や島嶼への移住を実現させました。特に島嶼では、多様かつ豊富な海産資源を利用する文化が生み出され、ヒトは海とより深く関わるようになりました。
現代では、海からのめぐみはさらに大きなものになっています。
海運物流なしにはもはや人類の生活は成り立ちません。さらに人類は、北極海の活用や深海にある鉱物資源の回収まで見据えています。本章では、水産資源の利用にとどまらない様々な「海からのめぐみ」について人類史を通じて紹介します。
海氷下ドローンCOMAI
【第4章 海との共存、そして未来へ】
人類は、これまで海から様々なめぐみを享受してきました。