ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」第28弾 カナダ・トロント発の行列店「RYUS NOODLE BAR」
2013年に独立したのを機にトロントへ移住し、RYUS NOODLE BARを開業しました。
高橋氏が目指すラーメンは、「本格的な日本のラーメン」と「カナダ人が好む味覚」の融合。人種のモザイクであるトロントでは、様々な食文化が存在し、味の嗜好性は北米特有の「バーベキューソース」などに代表される甘味や辛味などの味覚がはっきりしたものが好まれます。
高橋氏曰く「甘味は特にカナダ人に愛されている味覚です。しかし単純に砂糖などで甘さを出すのではなく、野菜を中心とした食材が持つ甘味を最大限に生かし、カナダ人の味覚に馴染むように研究を重ね、なおかつ日本人が食べても美味しいと思える味わいを目指しました」とのこと。
実際、カナダの料理は比較的甘い味付けが多いのが特徴です。カナダの国旗にも描かれているメイプルは、先住民たちがメイプルの樹液を石のように固いメイプルシュガーと呼ばれる砂糖の塊にして保存し、過酷な冬を生き抜くための貴重なエネルギー源としていました。また、トロントは様々な宗教や思想を持った人々が住んでいるため、スープに使う動物系素材には豚を使わず、鶏メインで作っています。
創業者 高橋 隆一郎氏
「RYUS NOODLE BAR」