丹後ちりめんの精練加工場「TANGO OPEN CENTER」が6/24より営業開始 直営ショップや工場見学、ワークショップも開催
の数量、一般社団法人日本絹人繊織物工業会の資料に基づき試算)
■「世界最高水準の表情を生み出す“撚糸×織り”」
撚った糸=撚糸を使って織物を織ることは、非常に難しい…。経糸の張力、緯糸を打ち込む回転数の調整など、経験によってしか得られない複雑な感覚が求められるからです。
しかし、丹後ちりめんの職人は永きに渡る技術の蓄積により、呼吸をするがごとく撚糸を自在に操り、世界的に見ても希少な表情を持つ生地を織り続けてきました。その表情の本質は、生地が3次元の奥行きを持つということ。糸が縮む力を利用して生み出す独特の凹凸「シボ」は、本来平面的である織物に立体感を与えます。撚糸一つをとっても糸の合わせ方や撚り回数など、組み合わせにより数え切れない種類の緯糸が存在します。職人たちは組織の違いなどをかけ合わせることによって、生地表面に様々な表情を作り出してきました。今、世界が「面白い」と着目している丹後ちりめんの生地の表情〈テクスチャー〉は、ここ丹後でしか実現できない世界最高水準の技術なのです。
【丹後織物産地の特徴】
京都府北部にある丹後地方は、1300年前に正倉院に献上された“あしぎぬ”から続く、絹織物の産地です。