人間国宝認定の京山幸枝若がなんとグランドサロン十三で記念公演!
浪花節を取り巻く環境は決して安閑とできるものではありません。自己の研鑽は当然のこと、後進の指導、そしてお客様を増やす努力に今後も粉骨砕身してまいります。
二代目京山幸枝若
■二代目京山幸枝若プロフィール
本名福本一光。昭和29年4月1日兵庫県姫路出身。初代京山幸枝若と浪花家筆千代(曲師としては京山みつゑ、以後みつゑで統一します)の間の四男として生まれる。生後七か月の頃、初代は女出入に明け暮れて家を出て姫路の芸者と大阪に出奔。みつゑは初代と別れるにあたり、長男のみは小椋姓(初代の本姓)のまま、次男、三男、四男は橋本姓(みつゑの本姓)を名乗らせた。後に次男、三男、四男はみつゑの再婚相手である京山鱗昇の養子となりその本姓である福本姓にとなった。
この辺りが二代目幸枝若が初代の実子であることを長らく知らなかった実情である。
学生時代の半ばはフォークソングに熱中して浪曲には見向きもしなかったが、友人が持ってきた実父初代京山幸枝若のレコードを聞き感動してそれから浪曲の道を志した。その後、初代幸枝若の実子であることを知らされ大きなショックを受けるが、昭和四十六年に先代京山幸枝若に十七歳で入門(あづみパラダイスにて年季明けの披露をしたのが昭和四十八年)