2023年11月11日 13:30
ドイツ・ベルリン発。日本の生地を魅せるブランド・SUSUMU AIにインタビュー
ストックを持たずにメイド・トゥー・メジャーで完璧にピッタリなものを作ることができるので大量の在庫を抱えることがないからです。セールでいきなりプライスダウンすることでアイテムに対する感謝の気持ちがなくなってしまう気がします。愛着を持って長く着てもらいたいからこそ、お客さんにはお気に入りのアイテムを手に入れた時の特別感を感じて欲しいです。
アイボリー色のちりめん生地を用いたブライダルコレクションのルック。上下セパレートの2ピースになっています。(画像提供:SUSUMU AI)
私たちのブライダルコレクションもサステイナブルなコンセプトから始まりました。ことの発端はコロナのタイミングです。ロックダウンを含めた活動規制の影響で私の友人を含めた多くの人々が結婚式を延期したり、式の規模を縮小しなければならないという状況になり、豪華なドレスを買う意味について考え直した時期でした。
私自身もコロナ以前の生活では「結婚するならいずれはブライダルドレスを買うのだろうな」と当たり前のように思っていたけれど、改めてその存在について考えてみると、一回しか着ないものに大量の生地を使うというのはもっともサステイナブルから遠いものなのではないかと感じたのです。