私とはセックスレスなのに…夫が後輩と秘密のLINE発覚!どうすべき!?
思い出すだけで、また涙がこみあげてきた。
このまま家にいて頑張れるのだろうか、宗太と揉めたところで
離婚してひとりで育てていく勇気もない。
今の自分には、宗太を責めたところで納得いく答えはなにもなかった。
(……とりあえず、実家に帰ろう)
頭が回らないまま、それだけが浮かぶ。
(この先のことは考えられないけど、家は出よう。宗太とはいられない)
宗太が玄関の扉を開けたと同時に、さらさも立ち上がる。
(とりあえず、明日約束してたママ会、キャンセルしなくちゃ)
携帯を取り出し、ニイナと美咲のグループlineをタップする。さらさ「ごめん、明日いけなくなっちゃって…しばらく、家出することにしちゃった笑」
すぐに既読になり、美咲とニイナから矢継ぎ早に返事が飛んでくる。
さらさは答える力もなく、携帯を机に置いた。
さらさ「…さてと」
玄関の壁にあるフックにかけられた抱っこ紐を見やり、さらさは家での支度を始めた。
最寄りの駅のホーム。
抱っこ紐のひなたを抱え、ベビーカーに荷物を置く。
電車のホームの発信音がなんだか遠くに聞こえた。
(親にどんな顔したらいいんだろう)
連絡は入れたものの、宗太とのことまで話していなかった。